仙石線向け(3100番台)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 00:22 UTC 版)
「国鉄205系電車」の記事における「仙石線向け(3100番台)」の解説
以下の4形式が改造された。 クハ205形3100番台 モハ205形3100番台 モハ204形3100番台 クハ204形3100番台 2002年から2004年に103系を置き換えるため、仙石線に投入された。2M2T の4両編成で、改造種車のモハユニットは全車元山手線用で、クハは元山手線用または元埼京線用のサハ205形に運転台を設置した車両である。耐寒仕様となり、側引き戸レールヒーターや耐雪ブレーキを追加装備している。 改造内容は、ドアスイッチを伴う半自動ドア機構を備え、クハ205形には車内トイレ(車椅子対応大形洋式)が設置されている。保安装置はATS-PsとATACSになっているほか、停車駅通過防止装置を搭載する。(使用停止中) 3100番台のモハ205形のうち、3112・3114・3116・3118・3119号車は架線の霜取り運転時用のシングルアーム式パンタグラフ(PS33C形)が増設されている。当初の集電用パンタグラフは菱形 (PS21) であったため、2種類のパンタグラフを搭載していたが、後に全車両が集電用もシングルアーム式(PS33C形)に交換されている。 仙石線では2011年9月に一部区間で保安装置をATACSに更新した。これに先立ち各編成において ATACS 対応運転台への交換が行われたほか、クハ204形にATACS車上装置と専用アンテナの設置も実施されていた。なお、モハ204形は全車がMG撤去車からの改造のため、補助電源装置として同線の103系からの廃車発生品を流用したSIV(SC63A形・160 kVA)を搭載しており、5000番台とは外観が異なる。詳細は「仙台車両センター宮城野派出所#配置車両」を参照。 3100番台のうち、編成番号M-2 - M-5編成とM-8編成のクハ205-3102 - 3105・3108号車にはクロスシート/ロングシートに転換可能な「2WAYシート」を装備している。これはドア間の7人掛け座席を撤去し、2人掛けの2WAYシートを3基ずつ配置したものであるが、仙石東北ラインの開業により仙石線の快速列車が廃止となったため、2015年以降はロングシートに固定されている。なお、連結面寄りは車椅子スペースとトイレを設置したため座席はない。この関係で座席下のドアエンジンが使用できなくなることから、ドア上部収納の直動式ドアエンジンに改造している。 車体ラインカラーはオールロングシート車では青色系の2色であるが、2WAYシート車組み込み編成は各車両ごとにラインカラーが異なるほか、側面に沿線の観光地をイメージしたロゴマークが貼り付けされている(以下にイメージ観光地とラインカラーを記載)。 クハ205形「石巻・赤(■■)」石巻市の花であるツツジをイメージ モハ205形「松島・オレンジ(■■)」松島の朝日と夕日、扇谷の紅葉をイメージ モハ204形「塩竃・紫(■■)」塩竃港に水揚げされるマグロなどの魚をイメージ クハ204形「仙台・緑(■■)」仙台市の木であるケヤキと杜の都をイメージ このほか、クハ205形にはドア横に2か所2WAYシートロゴマークが貼り付けされていたが現在ははがされている。このうち、M-8編成は石ノ森章太郎の描くマンガ作品でラッピングされた「マンガッタンライナー」として運転されている。その後、M-2編成にもラッピングを実施して「マンガッタンライナーII」として運転されている。M-13編成は東日本大震災以降、NHKによる復興応援キャンペーン「大好き♡東北」の一環として東松島市立野蒜小学校の6年生と荒井良二による、将来の「夢」やふるさとの自然が描かれたポスターを貼った「ゆめのまち列車」として、2015年7月11日から2017年3月末まで運転していた。現在は通常の青系の2色となっている。 ← 石巻 仙台・あおば通 → 号車4 3 2 1 形式クハ205(Tc) モハ205(M) モハ204(M') クハ204(Tc') 搭載機器 Cont SIV,CP 2WAYシート編成 車内全景 優先席と車椅子スペース 2WAYシート車の車内 車内トイレ設置部 半自動ドアスイッチ ATACS用表示器を搭載した運転台。時刻表差し左のモニターはATACS用モニター
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