交信対象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 00:46 UTC 版)
ハーネフラーフは、チャネリングは、ある種の人はある条件下で「通常の自己とは異なった源泉」から情報を得るチャネル(媒介)になることができる、という確信に基づいていると述べている。 チャネリングの対象は、なんらかの知性と、近代神智学に由来するアカシックレコード(宇宙の記憶)に大別される。 源泉は、高次な存在領域に生きる無形の「知性」である存在者と同一視されることが多いが、しかし文献に見られるチャネルされた源泉の形態(存在、エンティティ)は、高次の霊的存在・神・死者(霊界人)・宇宙人(宇宙存在)・未来人・聖守護天使など、なんらかの知性を持つほとんどあらゆるものを含んでいる。ニューエイジでは、唯一の宇宙的存在(宇宙存在、宇宙意識、宇宙心)が想定され、そのあらゆる部分は他のあらゆる部分につながっており、心は唯一であるため、ある人は高次の存在と交信するチャネル(霊媒)になることができると考えられた。 「アカシックレコード」は、宇宙誕生以来のすべての存在のあらゆる情報が蓄えられているという霊的な記録層とされるが、その実在とアクセス可能であることを信じる人が、その行為をチャネリングと呼ぶこともある。 また、輪廻転生の信奉者で前世(過去世)を見ることができると信じている人や、自分自身の中にハイヤーセルフ(英語版)(高次の自己)があると信じる人が、それを知ることができると考えるなんらかの方法をチャネリングと呼ぶこともある。高次の自己とは、元々はトランスパーソナル心理学の中心概念のひとつである。ニューエイジでは、高次の自己が人間の真のアイデンティティで、神的意識として神と人間をつなぐ架け橋であり、霊的発展とは高次の自己と接触することであるとされた。人間の人格は真の自己の影または夢のようなものであり、高次の自己は生まれる前の前世(過去世)の記憶を持つという。 ただし、19世紀の心霊主義(スピリチュアリズム)に見られた最近亡くなった人の魂との交流は、ニューエイジのチャネリングでは特徴的ではない。チャネルは霊媒と異なり、霊だけでなく宇宙存在と呼ぶ異星人や意識体、星のエネルギーやバービー人形など様々な実体と交信する。
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