互換プロセッサの開発と路線の変更とは? わかりやすく解説

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互換プロセッサの開発と路線の変更

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:48 UTC 版)

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ」の記事における「互換プロセッサの開発と路線の変更」の解説

AMD1991年最初互換プロセッサAm386」を投入インテルは既に次世代製品i486シリーズ発売しており、同プロセッサ旧世代ではあるが低価格製品として採用された:2。 AMDi486互換プロセッサAm486」の開発進めていたが、インテルによるAMDマイクロコード使用不正なのであるとして争われ訴訟結果Am486出荷差し止め仮処分を受ける。 1993年出荷されAm486プロセッサは、Am486DXAm486SX等が出荷され互換プロセッサとして好調な売れ行き見せ1995年には486プロセッサアップグレードパスとしてi486互換プロセッサAm5x86」を出荷したAm5x86i486DX4ピン互換であり、160MHzで稼動させることでインテルPentiumプロセッサ100MHzと同等、133MHzで稼動させることで75MHz同等性能発揮するとして、486プラットフォームプロセッサとして使用された。1996年には、PentiumP54Cプロセッサと「ピン互換」の「K5」プロセッサ出荷し安価な互換製品として認知されていたが、開発の遅れにより収益にはあまり貢献しなかった。 当時AMDはK5シリーズに続く開発中次世代プロセッサK6シリーズ性能向上しない問題直面していた。そこで、K6同世代Nx686開発中だったプロセッサメーカーのNexGen買収し同社開発チーム手に入れとともにNx686元にSocket 7互換性を持つよう設計変更した「K6プロセッサ1997年出荷した:1。K6PentiumSocket 7互換性がありMMX拡張命令セット実装した。K6発売当初からMMX Pentiumシリーズよりも高クロック動作している。 AMD引き続きP5バス互換プロセッサ開発進めK6に「3DNow!」を追加したK6-2」を発表した:1。K6-2Pentium IIに迫る性能をもち、大手メーカー製造するPCにも採用された他、P5バスにおけるアップグレード手段としても人気があった。 その後登場したインテルPentium III対しAMDK6-2に256KBのL2キャッシュ統合したK6-IIIプロセッサ開発し:1、同時期のCeleronに対しては、K6-2競合させた。 1999年出荷されK6-IIIプロセッサは、整数演算性能ではPentium III超える性能をもっており、AMDPentium IIIよりも高速であると主張していた。しかし、浮動小数点演算性能ではPentium III及ばず浮動小数点演算性能重視される分野への採用は進まなかった。 浮動小数点演算性能については、3DNow!使用することにより改善するものの、AMD3DNow!を扱うためのライブラリ提供するのみでソフトウェアの開発環境が整わなかったことから、3DNow!対応したソフトウェア少なかったいくつかの互換プロセッサメーカーは、性能面インテル製プロセッサ対抗できなくなったことやインテル知的財産保護制度活用により方針の転換余儀なくされた。この結果互換プロセッサ市場からの撤退組み込みプロセッサ市場への移行進んだ一方AMDはこの状況の中でAthlonプロセッサ開発成功しインテル製プロセッサ性能面対抗できたことで、当初価格面で劣勢強いられてはいたがx86互換プロセッサ製造・販売継続することができた。

※この「互換プロセッサの開発と路線の変更」の解説は、「アドバンスト・マイクロ・デバイセズ」の解説の一部です。
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