事件前の勤務状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 04:42 UTC 版)
「奈良小1女児殺害事件」の記事における「事件前の勤務状況」の解説
出所後、小林は『読売新聞』『朝日新聞』『産経新聞』の各紙販売店を転々としたほか、ラーメン店員など短期間で職を転々としつつ、成人女性と性交渉を持つなどしていた。しかし、その後は前科を理由に解雇されたことはなかったが、「勤務時間が長い」「給料が安い」などと不平不満を述べたり、勤務先の者に携帯電話の契約をしてもらい、その使用料金がかさんで職場に居られなくなったり、酒を飲みすぎて遅刻・無断欠勤をしたり、集金した金を持ち逃げして横領したり、顧客に無断で架空契約を締結したりして短期間で仕事を辞めることを繰り返した。また仕事以外でも「離婚して子供がいる」「殺人を犯したことがある」など事実と異なる話をしたりして、次第に周囲の者から「責任感がない」「口がうまく嘘をつく」「信用できない」などと評価されるようになっていった。一方で、女児の可愛らしさや従順さ、純真無垢なところに対する魅力を忘れられずにいた。 2004年1月以降、小林は毎日新聞湯里販売所(大阪市東住吉区)で勤務したが、同年5月6日以降は出勤しなくなった。その後、2004年4月25日に購読代金約23万円を着服・持ち逃げしたとして、同年5月14日付で同店から東住吉警察署(大阪府警)に被害届を提出され、事件当日(2004年11月17日)には約65,000円分について業務上横領容疑で逮捕状を請求されていた。東住吉署員は2004年10月中旬 - 逮捕状が出た11月中旬にかけて湯里販売所に対し小林の所在を問い合わせたが、販売所側は小林からの返済の滞りを恐れ、小林が誘拐・殺人事件で逮捕されるまで「知らない」と答えていた。 2004年6月には滋賀県内の読売新聞販売店に勤務したが、勤務態度が悪く約1か月半で正式採用を待たずに解雇され、事件当時の職場である毎日新聞西大和ニュータウン販売所(奈良県北葛城郡河合町)には2004年7月から勤務していた。なお西大和ニュータウン販売所は小林を逮捕された2004年12月30日付で懲戒解雇したが、毎日新聞大阪本社は湯里販売所・西大和ニュータウン販売所について「従業員の監督責任がある」として2005年1月末をもって取引を解約し、同月25日には村上和弘・同社販売局長を役職停止2週間にするなど3人の社内処分を発表した。
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