事件前のあらまし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 03:05 UTC 版)
「上野動物園クロヒョウ脱走事件」の記事における「事件前のあらまし」の解説
事件の「主役」となったクロヒョウのメスは、シャム(後のタイ王国)で捕獲された野生の個体であった。このクロヒョウはシャムを経済使節として訪問した実業家の安川雄之助を通して贈られたもので、1936年(昭和11年)5月18日に川崎から陸揚げした後、上野動物園にトラックで運搬したものであった。クロヒョウは体長が4尺5寸(約1.364メートル)、体重14貫(約52.5キログラム)、年齢6歳といい、上野動物園の猛獣舎に収容されることになった。捕獲されてすぐに贈られてきたためにクロヒョウは環境にも人間にも馴染まず、寝室内の暗い隅にいることが多くて運動場にさえなかなか出ようとしなかった。 7月になると暑さが厳しくなり、クロヒョウは事件発生の10日前あたりから食欲不振となった。
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