事件前の暴力犯罪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 08:12 UTC 版)
「市川一家4人殺害事件」の記事における「事件前の暴力犯罪」の解説
江戸川事件(傷害事件) Sは1991年10月19日16時50分ごろ、当時勤務していた「X商店」の配達の帰り、クラウンを運転して東京都江戸川区上篠崎の「X商店」上篠崎店付近の道路を走行していたが、前を走っていた車の速度が遅いなどとして立腹。道路が狭かったため、追い越すことができず、自身の後方にも何台か自動車が連なっている状態だったため、Sは先行車両にもっと速度を上げて走るよう、クラクションを鳴らしたが、先行車両の同乗者が窓を開けて顔を出し、Sの方を振り返り「うるせえ」と言って唾を吐いた。Sは先行車が赤信号に従って停車すると、その運転席側に駆け寄り、「とろとろ走りやがって、邪魔じゃないか」などと怒鳴りつけながら、空いていた窓から手を差し入れてエンジンキーを回し、エンジンを停止させた。そして、運転していた男性甲(当時24歳)が降車すると、Sはいきなり甲の顔面を拳で殴りつけ、胸ぐらをつかんで店内に連れ込んだ上で、さらに彼の顔面を殴りつけた上、厨房内に置かれていた鰻焼台用鉄筋(長さ約112 cm)で、背中と左肘をそれぞれ1回殴るなどして、全治3週間の怪我を負わせた。弁護人は上告趣意書で同事件について、Sが赤信号で停車した先行車両に文句を言いにいったところ、運転手と同乗者3人からいろいろなことを言われて立腹し、傷害事件に至った旨を主張している。また、福島 (1995) は本事件を含む交通関係の事件(河原事件・岩槻事件)について、「「相手が悪い」から懲らしめなければならないという「正義感のようなもの」が動機として働いているという。」と述べている。
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