主祠堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/11 17:14 UTC 版)
スクー寺院の主祠堂(尼: Candi induk)は、ほかの寺院遺跡とは異なるマヤの遺跡を連想させる切頭ピラミッド状の構造物であり、主祠堂の前方にある小祠堂や石造構造物(モノリス)、それに精細に彫られた彫像などに囲まれている。 ピラミッド状の主祠堂は、高さ約7メートル、基壇は方形で幅約16メートル四方である。正面より、石段が切妻(ペディメント)の下を通り頂部に上るよう接続されている。この遺跡の独特な形が何を象徴するものであったのかは不明である。一つにその形は山をかたどるといわれる。主祠堂は寺院の東に向かう位置にあることから、太陽崇拝および背後のラウ山を拝する拝殿と考える臆説もある。主祠堂の東方にあるプリンゴダニ山とその背後のラウ山が直線上にあり、祖霊が住むという山岳信仰が認められる。 また、主祠堂の内部には遺骨が埋葬されたとも考えられている。上部にはかつて木造の構造物(堂宇)が構築されていたともされるが、この中心的構造物が木造構造物を支持していた痕跡は発見されていない。その頂部より発見された唯一のものは、碑銘が刻まれた1.82メートル (6ft) のリンガの彫像(ファロス・ストーン)であり、その彫像はかつて基壇の段上に立っていたとされ、ピラミッド状の構造物は台座のヨニを表すものであった可能性も考えられる。 リンガ像には、静脈をかたどるような碑銘が上から下に刻まれており、クロノグラムにより西暦1440年の奉献とされる。この像の台座にある銘文は、「聖なるガングスディ (Ganggusudhi〈Gangga sudhi〉) を奉納する……。男のしるしは世界の本質である。ウク・ワヤン (Wuku Wayang) の土曜日に」と訳される。彫像には浮彫りによる短剣(クリス、kris)のほか、太陽や三日月も装飾されている。現在、それはインドネシア国立博物館(英語版)に保管されている。
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主祠堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 07:26 UTC 版)
主祠堂は、直径29メートル、高さは最大約30メートル(28.5m)で、すべて安山岩により構築されている。主祠堂の平面は十字形で曲折した20面の多角形となる。主祠堂の壁体中央の方形部は12メートル四方で、その四方位の各面外側に幅・奥行きともに7.8メートルの突出した4房の側室が十字形に配置され、それぞれに階段を備えた入口がある。側室内は4×3.5メートルで、それぞれ外側の欄干および中庭につながる。その主祠堂の中央に側室よりも大きな東西5.5メートル、南北5.9メートルの聖室(ガルバグリハ(英語版)〈Garbhagriha〉)があり、東正面の側室より通じている。
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