丹陽郡 (江蘇省)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 丹陽郡 (江蘇省)の意味・解説 

丹陽郡 (江蘇省)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/15 14:23 UTC 版)

丹陽郡(たんよう-ぐん)は、中国にかつて存在した丹楊郡とも書かれる。漢代から唐代にかけて、現在の江蘇省長江以南に設置された。

概要

のとき、鄣郡が立てられた。

紀元前109年元封2年)、鄣郡は丹陽郡と改称された。前漢の丹陽郡は揚州に属し、宛陵於潜江乗春穀秣陵故鄣句容丹陽石城胡孰陵陽蕪湖溧陽宣城の17県を管轄した。

後漢のとき、丹陽郡は宛陵・溧陽・丹陽・故鄣・於潜・涇・歙・黝・陵陽・蕪湖・秣陵・湖熟・句容・江乗・春穀・石城の16県を管轄した[1]

西晋のとき、丹陽郡は建業江寧・丹楊・于湖・蕪湖・永世・溧陽・江乗・句容・湖熟・秣陵の11県を管轄した[2]

318年大興元年)、東晋が建てられ、建康に都が置かれたことから、丹陽郡は丹陽尹と改められた。

南朝宋のとき、丹陽尹は建康・秣陵・丹楊・江寧・永世・溧陽・湖熟・句容の8県を管轄した[3]

南朝斉のとき、丹陽尹は建康・秣陵・丹陽・溧陽・永世・湖熟・江寧・句容の8県を管轄した[4]

589年開皇9年)、南朝陳を滅ぼすと、丹陽尹は廃止されて、蔣州に編入された。607年大業3年)に州が廃止されて郡が置かれると、蔣州は丹陽郡と改称された。丹陽郡は江寧・当塗・溧水の3県を管轄した[5]

620年武徳3年)、唐が杜伏威を屈服させると、丹徒県潤州を置いた。742年天宝元年)、潤州は丹陽郡と改称された。758年乾元元年)、丹陽郡は潤州と改称され、丹陽郡の呼称は姿を消した[6]

脚注

  1. ^ 後漢書』郡国志四
  2. ^ 晋書』地理志下
  3. ^ 宋書』州郡志一
  4. ^ 南斉書』州郡志上
  5. ^ 隋書』地理志下
  6. ^ 旧唐書』地理志三



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「丹陽郡 (江蘇省)」の関連用語

丹陽郡 (江蘇省)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



丹陽郡 (江蘇省)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの丹陽郡 (江蘇省) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS