世界陸上ロンドン大会9位
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「川内優輝」の記事における「世界陸上ロンドン大会9位」の解説
2016年12月4日、翌2017年開催の世界陸上ロンドン大会男子マラソン国内選考会・福岡国際マラソンにエントリーしたが、11月12日の練習中に右脹ら脛を痛め、更に本番2日前は左足首を捻挫する負傷にも見舞われ、周囲からは欠場を勧められたが断固拒否、レース直前に鎮痛剤を服用し強行出場。その福岡国際では終始先頭集団に果敢についていき、中間点過ぎでペースメーカーが離脱すると、川内自ら積極的に飛び出してトップに立つ。その後優勝したイエマネ・ツェガエ、2位のパトリック・マカウらと競り合う中、後半ややペースダウンしたが2時間9分台の日本人首位・総合3位でフィニッシュ、ゴール後の川内は感極まり男泣きしていた。レース後の日本陸連理事・尾縣貢専務は「経験から築かれた冷静さと試合展開、攻めのレースは非常に評価している。本当に素晴らしい」、又長距離・マラソン強化戦略プロジェクトリーダー の瀬古利彦も「粘りまくってよく3番になってくれた。いい一歩目を踏み出せた。彼に有難う!と言いたい」と、それぞれ川内の激走ぶりを絶賛していた。なお川内は今回の福岡国際で、日本男子マラソン界では前人未到の二桁回数となる、合計10度目のサブテンをマークしている。 2017年2月12日の第55回愛媛マラソン・男子の部では、従来の大会記録を7分近くも更新する、更に自身11度目のサブテンとなる2時間9分54秒と52年ぶりの大会新記録を達成、同マラソン初優勝を果たした。同年3月17日に日本陸連の理事会において、世界陸上ロンドン大会男子マラソン日本代表へ2大会振り3回目の選出となった(ほか中本健太郎・井上大仁の計3人が選出)。 2017年8月6日、世界陸上ロンドン大会・男子マラソン本番に出場。レース序盤で看板に激突や転倒など度重なるアクシデントに見舞われるも、果敢に先頭集団についていった。中間点過ぎの22km過ぎで先頭争いから脱落し、一時20位前後迄落ちていたが、30km過ぎから徐々に順位を上げていく。41km付近で日本男子暫定首位だった中本を追い抜き、ゴール直前で8位のダニエル・ワンジルを必死に追い縋るも、僅か3秒及ばず惜しくも入賞はならなかったが、3回目の世界陸上では自身最高順位となる、日本人トップの9位でフィニッシュした(中本は10位、井上は26位に終わった)。
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