世界周航の業績とは? わかりやすく解説

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世界周航の業績

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 04:04 UTC 版)

ルイ・アントワーヌ・ド・ブーガンヴィル」の記事における「世界周航の業績」の解説

1766年12月15日博物学者デッサン画家天文学者伴ってブルターニュブレストから世界一周航海出発した。船は新造フリゲート艦ラ=ブードゥーズ(ふくれっ面)号であり、後に南アメリカフリュートフルートの意、細長い)型輸送船レ・トワール(星)号が合流したブラジルでは植物学者フィリベール・コメルソン(Philibert Commerçon)が、かなり後になってブーガンヴィル因んでブーゲンビリア名付けられることになる花を発見した。コメルソンの助手にジーン・バレという植物学者がいたが、その正体ジャンヌ・バレJeanne Baré)という女性で、後に船医性別がばれることになる。彼女は途中で下船するが後に帰国し最初に世界一周をした女性となった。 イル・マルワーヌ(サン=マロ人たちの島)をスペイン返却した後、彼はマゼラン海峡通過して太平洋横断乗り出した1768年3月危険な暗礁囲まれ多くの島の間を縫って航海し、そこを「危険な諸島」と名付けた現在のトゥアモトゥ諸島)。1768年4月に、サミュエル・ウォーリスが発見したばかりのタイチタヒチ)島に投錨した。彼は其処には十日滞在しなかったが、島民歓迎を受け物々交換による取引行った好奇心旺盛な若いタヒチ人、アオトゥルをつれて出発した。アオトゥルは、結局パリまで付いていき、その帰り道旧名フランス島(現在のフランスモーリス島、モーリシャス諸島)まで戻ったところで天然痘罹って死去したタヒチから持ち帰ったサトウキビフランス領ギアナ植え付けられ、さらにブラジル伝わり生産性飛躍させた。 ブーガンヴィルは、後に彼の名を冠されることになる島(ブーゲンヴィル島)を探検した。彼は、サモア諸島、彼はそこを「航海者諸島イル=デ=ナヴィガトゥール)」と呼んでいたが、その殆どの島を探検した。それから、ポルトガル人航海者ペドロ=フェルナンデス=デ=キロス発見したサン=テスプリ諸島1980年独立達成以来ヴァヌアツ呼ばれているがニューヘブリディーズ諸島)を再発見しルイジアード諸島沿いに航海しスペイン人メンダーニャが1567年発見したのち200年ヨーロッパ人訪れなかったソロモン諸島達したこの間しばしば逆風航海となり船員壊血病食糧不足見舞われたが、オランダ東インド会社勢力圏達しモルッカ諸島ブル島バタヴィア食糧補給当初の計画にあった中国への航海取りやめてインド洋横断し1768年11月フランス島に寄港し輸送艦レトワール号とここで別れた喜望峰回ってフランスへ戻る途中イギリス海軍派遣した世界周航探検隊であるカートレットの艦と出会い、これを追い越している。 1769年3月16日ブルターニュサン・マロ帰港しフランス人として初の世界周航達成した1771年に『世界周航記』を出版その中で硫黄のにおいのする、「ポリネシア天国パラディ=ポリネシエン)」についての神話喚起している。この本は、自然と共に生きて所有観念毒されていない高貴な未開人」の土地海の彼方に実在するという印象ヨーロッパ知識人層に与え大きな反響呼んだそのひと百科全書派ディドロ1772年架空の登場人物が語る対話体小説ブーガンヴィル航海記補遺』を著しタヒチ人の視点擬してヨーロッパ世界への文明批判展開した

※この「世界周航の業績」の解説は、「ルイ・アントワーヌ・ド・ブーガンヴィル」の解説の一部です。
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