ヴェルザーとその配下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 15:03 UTC 版)
「魔王軍 (ダイの大冒険)」の記事における「ヴェルザーとその配下」の解説
ヴェルザー(冥竜→冥竜王) バーンと魔界を二分する勢力であった竜族の王であり、最後の智慧ある竜。一人称は「オレ」。 数百年前に雷竜ボリクスとの「真竜の闘い」と呼ばれる死闘を制し、「冥竜王」の称号を得た。ラーハルトをして、「ヴェルザーと比べればハドラーなど黙殺しても仕方のない小物」と言わしめるほどの力を持つ。又、ラーハルトはヴェルザーが率いた勢力を「ヴェルザー一族」と呼んでいる。 バーンとはお互いに魔界における実力者として対立関係にあったが、魔族や竜族を魔界に押し込めた神々を憎む気持ちは一致するところであったため、数百年前に「各々に神になるための戦略を進め、成功した方に従う」という協定をバーンと交わした。その際に監視役兼暗殺の目的でキルバーンを友好の証と称して、バーンの元に送った。ただし、バーンが地上の消滅を最終目的としていたのに対し、ヴェルザーは地上を手に入れ支配することを目論んでおり、両者の思惑には違いがあった。バーンの地上消滅計画を察知し(ハドラー軍が地上を征服しようとしていた頃)先手を打って地上に侵攻しようとするが、これを阻止せんとするバランと激戦となる。バランを葬らんと黒の核晶を投入するも、バランを討ち漏らした挙句、自身の勢力圏であった魔界の大陸の一つをその爆発で消滅させてしまうという痛恨事となった。最終的にバランとの死闘で敗れる。不死身の魂の持ち主であるため、本来ならば時を経て蘇ることができたが、天界の精霊たちに魂を封じ込められ、石と化して魔界の奥地に幽閉される。 竜にしては、欲深くて人間臭い面を持ち、最終話でキルバーン(ピロロ)には「あの方は竜らしくないんだ。人間みたいに欲深い」と陰口を言われた。 キルバーン(死神) 声 - 田中秀幸 / 吉野裕行 ヴェルザーの命により、大魔王バーンの下へと派遣された謎の人物。常に、道化師のような服装に身を包んでいる。 ピロロ(使い魔) 声 - 江森浩子 / (クレジット表記なし) キルバーンと常に行動を共にする一つ目ピエロタイプの使い魔。一人称は「ボク」。 キルバーンと同じように、他人をからかって怒らせたりすることを好む。普段は無邪気な悪戯小僧のように振舞っているが、ハドラーの傷を塞いで黒の核晶を隠したり、アバンとの戦いでキルバーンが危機に陥った際にはアバンに助けを乞う振りをして騙し討ちしようとするなど、キルバーン同様に邪悪な本性の持ち主。自分で戦うことはないが、回復呪文や氷系呪文などを使うことは出来る。また、キルバーンがバランに胴斬りにされた際には、隠し持っていた粉を振りかけて彼を復活させている。 アバンがキルバーンを倒した際に使い魔だけでは何もできないだろうと放置されたが、実はピロロこそ「本物のキルバーン」であり「死神キルバーン」は機械人形(バーンを抹殺するために黒の核晶を仕込んだ道具)に過ぎなかった。それを操り、声音を変えて話していたのが「ピロロ」であった。ピロロ曰く「腹話術の逆バージョン」。バーンとの戦いを終えて安堵したダイ一行の前で正体を明かし、人形に内蔵されている黒の核晶の起爆装置を作動させる。勝利を確信し、絶望と衝撃を受けるダイ一行を嘲笑いつつ、自身は巻き添えを食う前に魔界へ逃げ帰ろうとした。しかし、アバンのゴールドフェザーに動きを封じられたうえで、マァムの閃華裂光拳を受け死亡。絶命の前に「もう(爆発を止めるのは)アウトだ」と捨て台詞を残すが、地上への爆発の被害はダイとポップの捨て身の行動で阻止された。
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