ヴァイオリン音楽の形成とは? わかりやすく解説

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ヴァイオリン音楽の形成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 01:01 UTC 版)

ヴァイオリン」の記事における「ヴァイオリン音楽の形成」の解説

登場以来ヴァイオリンは、舞踏伴奏など庶民には早くから親しまれていたが、芸術音楽においてはリュートヴィオラ・ダ・ガンバ比べて華美な音質敬遠され当初はあまり使用されなかった。しかし、制作技術発達音楽の嗜好変化によって次第合奏用いられるうになる17世紀には教会ソナタ室内ソナタ演奏使われた。ソナタマリーニヴィターリの手によって発展しコレッリソナタ集(1700年、「ラ・フォリア」もその一部)がその集大成となった。 少し遅れてコレッリ等によって優れた合奏協奏曲生み出されたが、トレッリ合奏協奏曲集(1709年)で独奏協奏曲方向性示されヴィヴァルディによる「調和の霊感」(1712年)等の作品群で一形式作り上げたヴィヴァルディの手法はJ.S.バッハヘンデルテレマン等にも影響与えた一方で協奏曲が持つ演奏家作曲家による名人芸追求としての性格ロカテッリタルティーニプニャーニ等によって受け継がれ技巧色を強めていった。また、ルクレールはこれらの流れフランス宮廷音楽融合させ、フランス音楽基礎築いた18世紀後半にはマンハイム楽派多く合奏曲を生み出す中でヴァイオリン中心としたオーケストラ作り行った。そしてハイドンモーツァルトベートーヴェンシューベルト等のウィーン古典派によって、室内楽管弦楽におけるヴァイオリン位置決定的なものとなったまた、トゥルテによる弓の改良は、より多彩な表現可能にし、ヴィオッティとその弟子クロイツェル、バイヨ、ロードによって近代奏法確立されていった19世紀になると、現在でも技巧的な面では非常に難しいとされるパガニーニによる作品登場によって、名人芸的技巧ヴィルトゥオーソ)がヴァイオリン曲の中心的要素とされ、高度な演奏技術見せつける曲が多く作られた。 19世紀中頃からは、演奏家作曲家分離傾向強く見られるようになった当時名演奏家に曲が捧げられたり、あるいは協力して作曲したりすることが多く例えメンデルスゾーンダーフィトブラームスヨアヒムといった演奏家助言得て協奏曲作っている。また、チャイコフスキードヴォルザークグリーグ等によって民族的要素技巧的要素結合図られシベリウスハチャトゥリアンカバレフスキー等に引き継がれている。 ヴァイオリン各地民族音楽にも使われており、特に東ヨーロッパアイルランドアメリカ合衆国のものが有名である。詳しくフィドルの項を参照

※この「ヴァイオリン音楽の形成」の解説は、「ヴァイオリン」の解説の一部です。
「ヴァイオリン音楽の形成」を含む「ヴァイオリン」の記事については、「ヴァイオリン」の概要を参照ください。

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