ロシア歌謡とは? わかりやすく解説

ロシア歌謡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 05:52 UTC 版)

ロシア民謡」の記事における「ロシア歌謡」の解説

18世紀後半エカチェリーナ2世時代に、アレクサンドル・スマローコフやガヴリーラ・デルジャーヴィンなど、当時有名な詩人によるロシア語の詩に主として鍵盤楽器和音伴奏付され世俗歌謡形式生まれた。これが「ロシア歌謡」である。ロシア歌謡には二つ特徴見られる。ひとつはワルツポロネーズなど西ヨーロッパ舞曲形式用いていること、もうひとつ6度音程過剰に利用した感傷的な旋律様式備えていたことである。ロシア歌謡は貴族サロン歌われたのを始め市民層にも広がりそれまで普及していたカントに取って代わるものとなったロシア最初に出版されたロシア歌謡集として知られるのが、グリゴリー・テプローフの『余暇暇つぶし』(1759年出版)である。さらに、ワシーリー・トルトフスキー(1776年-1795年出版)、ニコライ・リヴォフ1790年-1815年出版)らが「ロシア民謡集」を出版したが、実質的にはこれらもロシア歌謡であった。とくにリヴォフのものは、ジョアキーノ・ロッシーニヨハン・ネポムク・フンメルフェルナンド・ソルルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(「ラズモフスキー」と呼ばれる3曲の弦楽四重奏曲作品59におけるロシア主題)らが作曲利用するなど、ロシア国内外に大きな影響及ぼした。この結果、ロシア歌謡は次第に姿を変え、「ロシア・ロマンス」と呼ばれる新し叙情歌謡のジャンルへと発展的に解消されていったロシア漂着した大黒屋光太夫が、鎖国中への日本への帰国許可エカチェリーナ2世直訴するため、1791年サンクトペテルブルク滞在中に光太夫境遇うたったソフィアの歌が作曲され瞬く間流行したソフィアの歌は、19世紀には訳詞替え歌の問を横断し抵抗歌や軍歌にもなった。

※この「ロシア歌謡」の解説は、「ロシア民謡」の解説の一部です。
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