ロシア正教会とロシア世界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 10:04 UTC 版)
「ルースキー・ミール」の記事における「ロシア正教会とロシア世界」の解説
9世紀末の終わりに、キリスト教化前のロシアはビュザンティオンからギリシャ・東方形式のキリスト教を採用した。2009年11月3日、第3回ロシア世界集会において、モスクワ総主教キリル1世はロシア世界を「東方正教会、ロシア文化、そして特に言語と共通の歴史的記憶という3つの柱で見出され、さらなる社会的発展に関する共通の理想像と結び付いている共通の文明空間」と定義した。 「ルースキー・ミール」は、ロシア正教会の指導部の多くによって振興されているイデオロギーである。モスクワ総主教キリル1世もこのイデオロギーを共有している。ロシア正教会にとって、「ルースキー・ミール」は、「ルーシの洗礼(英語版)」を通して、神が「聖なるルーシ(英語版)」を築く目的のためにルーシ人をささげたことを思い出させる、「霊的な概念」でもある。 2019年1月31日、モスクワ総主教キリル1世は、ロシア正教会とウクライナとの間の宗教的関係についての懸念を表明した: 「ウクライナは我々の教会の辺境にあるのではない。我々はキエフを『全てのロシアの都市の母』と呼ぶ。我々にとってキエフは多くの人々にとってのエルサレム(英語版)である。ロシア正教はそこで始まった。したがってどのような状況の下においても我々はこの歴史的および精神的つながりを捨て去ることはできない。我々の教会の全体統一性はこれらの精神的連帯に基づいている。」。
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