ロケ地等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 01:37 UTC 版)
本作は東京の地下鉄内で起こるパニックを扱ったものであるが、地下鉄サリン事件を想起させることから東京地下鉄・東京都交通局から撮影許可が下りなかった。そのため地下鉄内シーンの撮影は、札幌市営地下鉄、埼玉高速鉄道、横浜市営地下鉄、JR西日本、大阪市営地下鉄、神戸市営地下鉄、福岡市営地下鉄で行われた。 撮影場所が分散しており、かつ地下鉄構内での撮影には時間制限があることから、効率よく撮影するため撮影隊は役割ごとに4つの班に分かれ、それぞれ別の場所で同時に撮影を行った。特に神戸市・横浜市ではフィルム・コミッション活動が熱心であることなどから、大掛かりなシーンのほとんどは、神戸市営地下鉄および横浜市営地下鉄内で行われた。神戸市営地下鉄では海岸線で行われ、車両など大半は海岸線のものを使っている。そのため、実際の東京の地下鉄とは全く異なる描写が多い(対面式ホームの駅がモデルだが、ロケ地は島式ホームである点など)。 なお、東京地下鉄が撮影協力した映画作品は、前身の営団地下鉄時代に主人公が改札係(兼性犯罪者)を演じた『水のないプール』、本作から1年後に公開された『地下鉄に乗って』等がある。 例 東陽線(東西線(東京メトロ))東陽町駅:神戸市営地下鉄海岸線の御崎公園駅 東陽線(東西線(東京メトロ))九段下駅:横浜市営地下鉄ブルーラインの中田駅 東陽線(東西線(東京メトロ))神楽坂駅:神戸市営地下鉄西神・山手線の県庁前駅 八重洲線(丸ノ内線)赤坂見附駅:横浜市営地下鉄ブルーラインの関内駅 代々木線(千代田線)大手町駅:神戸市営地下鉄西神・山手線の上沢駅 桜田門線(有楽町線)永田町駅:JR東西線の加島駅 暴走するクモE4-600に襲撃される東陽線車両およびTTR西車両基地:神戸市営地下鉄海岸線5000形電車および御崎車両基地 赤坂見附駅に停車している八重洲線車両:横浜市営地下鉄ブルーライン1000形電車 赤坂駅付近を走行する代々木線車両:神戸市営地下鉄西神・山手線2000形電車 犯人によって爆破されるTTR東車両基地:横浜市営地下鉄ブルーラインの新羽車両基地・上永谷車両基地 有楽町駅コンコース:札幌市営地下鉄東豊線大通駅 物語の重要な鍵を握る、地下鉄14号線(仮称)の建設現場:横浜市営地下鉄グリーンラインの建設現場 地下区間であることは間違いないが、ロケ地の詳細は公表されていないため不明。作中では(建設中の)新宿駅という設定だが、現実には新宿三丁目駅にあたる。 ただし、最終的に暴走するクモE4-600を狙撃するのにSATが、幹線道路上にある地下鉄工事現場(道路覆工板を敷いてある箇所)に車を停めて隊員が降車するシーンがあるが、東京都建設局第四建設事務所の撮影協力によるものである(撮影当時、工事中だった東京都道311号環状八号線の井荻トンネルと練馬トンネル接続部上(現在の環八南田中交差点付近)にある路面で撮影している。最寄駅は、西武池袋線練馬高野台駅より荻窪寄りのところ、クレジットタイトルにも撮影協力「東京都建設局第四建設事務所」の表記がある)。
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