ロイス社とは? わかりやすく解説

ロイス社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 15:38 UTC 版)

ロールス・ロイス」の記事における「ロイス社」の解説

フレデリック・ヘンリー・ロイスリンカンシャー貧し製粉業者の家に生まれ9歳働き始めてから苦学重ねて一級電気技術者となった立志伝中の人物である。 詳細は「フレデリック・ヘンリー・ロイス」を参照 1884年20歳で自らの名を冠した電気器具メーカーF・Hロイス (F. H. Royce Co.) をマンチェスター設立した努力家完全主義者ロイスは、火花散らない安全な発電機モーター開発して成功収め、更に従来人力頼っていた小型定置クレーン扱いやすい電動式改良して成果挙げた1902年に、長年過労体調崩して療養勧められロイスは、療養中フランスドコービル製のガソリン自動車「12HP」を購入した。ところがこの車は扱いにくい上に度々故障起こし幾度修理重ねてまともに実用にならなかった。ロイスは強い不満を感じたその頃人件費の安いアメリカドイツメーカーF・Hロイス市場競合相手として出現してきた。ロイス共同経営者のアーネスト・クレアモント(Ernest Claremont、1863年 - 1921年)は新し分野市場開拓する必要に迫られていた。そこで自動車将来性着目したロイスは、自ら自動車製作することを決意した1903年から自社優秀な電気工数人を助手として、マンチェスター・クックストリートの自社工場開発着手昼夜次いで開発作業結果極めて短期間のうちに試作車完成させた。 1904年完成した「10HP」は、Fヘッドフラットヘッド)の直列2気筒1,800ccエンジン前方搭載し3段変速機プロペラシャフトを介して後輪駆動する常識的な設計だった。奇をてらわない堅実な自動車運転しやすく、極めてスムーズ安定した走行性能示し実用面でも充分な信頼性持っていた。メカニズムについてはあくまで単純で信頼性の高い手法取ったが、トレンブラー高圧コイルバッテリー組み合わせた点火システム、そしてガバナー付の精巧なキャブレターは、当時としては最高に進んだ設計で、エンジン回転適切なコントロールができた。4月1日行われたテストドライブでは16.5mph(約26.5km/h)のスピード145マイル(約233km)を走破した詳細は「ロイス・10HP」を参照 この優秀な小型車に、ロイス社のすぐ近く工場経営していたヘンリー・エドマンズ (Henry Edmunds) が着目した。彼はC・Sロールズ関係者で、チャールズ・ロールズ優秀なイギリス車求めていることを知っており、早速コンタクト取られた。

※この「ロイス社」の解説は、「ロールス・ロイス」の解説の一部です。
「ロイス社」を含む「ロールス・ロイス」の記事については、「ロールス・ロイス」の概要を参照ください。

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