レール・ハンドガード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/21 01:48 UTC 版)
「ナイツアーマメント」の記事における「レール・ハンドガード」の解説
RAS(レール・アダプター・システム) ナイツアーマメント社のレール付きハンドガードとしては初期の製品であり、M4自動小銃の純正プラスティック製ハンドガードと交換して運用するタイプの簡易型レール・ハンドガードである。カービン用では14スロットのピカティニーレールを上下左右の4面に備え、下面のレールを取り外して通常のM4と同じくM203グレネードランチャーを取付けることができる。 RAS2(レール・アダプター・システム2) 第2世代のRASとして開発されたレール付きハンドガードであり、純正プラスティック・ハンドガードと交換する形式は第1世代と同様であるが、トップレールが本体レシーバーのトップレールにネジで固定できるようになっており、強度と精度が向上している。しかし、第1世代のRASに対する利点が少なく、本体レシーバーのトップレールにレールを固定する部分が大きく突き出して光学機器の使用に制約が生じることなどから不人気である。 URX(アッパー・レシーバー・エクステンション) フリーフロート方式のハンドガードという点ではRIS2と同様であるが、RIS2では本体レシーバーとハンドガードの間に大きなリングナットがあり、その部分をまたいで光学機器を設置することができない制約を解消する形で開発された第3世代のレール・ハンドガード・システムである。レールハンドガード基部の内側にバレル固定ナットとハンドガード固定ナットが両方収まっており、トップレールは本体レシーバーのトップレールと連続的に使用できるようになった。しかし、弊害としてハンドガードの取付けや取り外しには大型の専用工具と治具が必要になった。 URX2(アッパー・レシーバー・エクステンション2) 基本的にはURXと変わらないが、ハンドガード基部へのQDスリングスイベル用の取付穴の追加や、全体的な軽量化などのブラッシュアップが行なわれた改良型。このモデルの後期型から取り付け用のナットが一つになり、レール自体をバレル基部に直接ねじ込んだ上でレールとともにナットで押さえつける方式に変わった。この改良により、従来の方式だとレイルが曲がってとりついてしまうミスが減少した。取付時締め付けトルクを充分かけるためにナットのキー部分のデザインが変更された。 URX3(アッパー・レシーバー・エクステンション3) 取付け方法などはURX2と変わらないが、左右と下面のピカティニーレールを後付け式とした点が最大の特徴である。レールに取り付ける機器に応じて、長さの異なる幾つかのプラスティック製レールから最適のものが選べるようになり、小銃の取り回しに影響する前方重量の軽減を果たした。 URX3.1(アッパー・レシーバー・エクステンション3.1) 取付け方法などはURX3と変わらないが、フリップアップ式のフロントサイトが除かれたマイナーチェンジモデル。 URX4(アッパー・レシーバー・エクステンション4) アッパーレシーバー一体型となった最新型URX。URX3の軽量化をさらに推し進め、3ではフロントに5スロットほど残っていたピカティニーレールをも取り去り、上面以外を新開発の「KEYMOD SYSTEM」専用の取付孔で埋め尽くしたハンドガード。独特な鍵穴形状をした取付孔は、裏側からの操作を必要とせずにどこにでも専用のアクセサリー郡や、必要な長さのピカティニーレイルを追加できるよう作られている。このモデルから、45°方向にもレイルが取り付け可能になっており、今までのレイルに必要だったアングルマウントなどが不要になっている。このモデルから、レイル本体自身がバレルナットと兼用になり、シムによる角度調整やガスブロックの取付など、インストールがさらに難解になった。
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