less than
「less than」とは、決して~でない・未満のことを意味する英語表現である。
「less than」とは・「less than」の意味
「less than」とは、「決して~でない」、後ろに数詞を伴った場合は「~未満」という意味を持つ英熟語である。「~未満」という意味においては、指定した数字を含まない。また、「未満」を示す類語としては「under」や「below」が該当するが、「less than」は「人数や量」について言及する場合、「under」「below」は「年齢、温度、速度」などについて言及する場合に用いられる傾向にある。「less than」の発音・読み方
「less than」の発音記号は、アメリカ英語で「lés ðən」、イギリス英語で「les ðən」となり、カタカナ読みすると「レスザン」となる。「less than」の語源・由来
「less than」の語源は、「少ない」といった意味を持つ英単語「little」の比較級である「less」と、「~と比べて」といった意味を持つ英単語「than」が複合したことに由来する。「less」は古英語で「少ない、最も少ない」を意味する「læs」、「than」は「それから」を意味する古英語の「þan」に遡ることが出来る。「less than」の対義語
「less than」の比較表現
「less than」の比較表現とは、「A less 原級 than B」という構文を用いて表現され、「AはBほど~ではない」という意味を示す。「原級」には形容詞の原級が入り、「This pen is less user-friendly than that pen.(このペンはあのペンに比べて使い勝手がよくない)」といった表現ができる。なお、「~においてAはB未満である(BはA以上である)」という関係性になるため、AとBは比較できる対象同士でなければならない点に注意が必要である。例えば「各国の人口」を比較する場合は「The population of A is smaller than that of B.(A国の人口はB国の人口よりも少ない)」が適切で、「The population of A is smaller than B.」とするのは誤りである。日本語の表現においては「A国の人口はB国より少ない」でも通じるが、英文法上では不適切となるのである。
「less than」を含む英熟語・英語表現
「no less than」とは
「no less than」とは、「~に劣らず、~と同じくらい」あるいは「~も、~もの」という意味を持つ英語表現である。「~も、~もの」という意味においては、後ろに数詞が来る場合に限定されるが、「その多さに驚いた」というニュアンスを含んでいる。例えば「He watches no less than 15 movies in a week.(彼は一週間で15本も映画を見る)」といった使い方となる。
「A less than B」とは
「A less than B」とは、「B未満のA」といった意味を持つ英語表現である。例えば「a tree less than ten years old(樹齢10年未満の木)」といった表現ができる。
「much less than」とは
「much less than」とは、「~よりもはるかに少ない」といった意味を持つ英語表現である。
「to less than」とは
「to less than」とは、「~未満に、~を下回る」といった意味を持つ英語表現である。
「as less than」とは
「as less than」とは、「~未満として」といった意味を持つ英語表現である。
「less than」に関連する用語の解説
「less than」は「未満」を表す英語表現ではあるが、例えば、店舗などにおいて「For groups of less than 5 guests.(1グループ5人未満のお客様用)」と書かれていた場合に、「5人ちょうどは含むのか、含まないのか」が分かりづらいという問題を伴う。このため、あえて分かりづらい「less than(未満)」ではなく、「or more(以上)」や「or less(以下)」のみを使うようにしていることもある。これらは「文中に示している数字を必ず含む」という特性を持つため分かりやすく、先の例で言えば「For one group of 4 people or less.(1グループ4人以下のお客様用)」と示すことができる。「less than」の使い方・例文
「less than」は「決して~ではない」という意味を持つ。「I was less than satisfied with the pay.(私は決して給料に満足していない)」や「The system is less than perfect.(システムは決して完璧であるとは言えません)」といった使い方ができる。「未満」という意味においては後ろに必ず数詞がつき、「As a result of the survey, less than 30% of the respondents were eligible.(調査の結果、該当者は30%未満だった)」や「This playground equipment can be used by less than 5 people.(この遊具は5人未満で使えます)」のような表現が可能である。「less than」の前に否定形がついた英語表現も多数ある。「no less than」は「~に劣らず」と「(数詞を伴って)~もの」という意味を持ち、「She likes baseball no less than I. (彼女は私に劣らぬ野球好きです)」や「My grandpa has no less than three thousand books.(おじいちゃんは三千冊も本を持っている)」といった使い方ができる。また、「nothing less than」は「~に他ならない、まさしく~で」を意味し、「That is nothing less than miraculous.(それはまさしく奇跡だった)」や「That call is nothing less than fraud.(その電話は詐欺も同然だ)」、「What he said was nothing less than an insult.(彼の言ったことは侮辱に他ならない)」などという表現となる。
レス・ザン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/19 05:27 UTC 版)
「レス・ザン Less Than」 |
||||
---|---|---|---|---|
ナイン・インチ・ネイルズ の シングル | ||||
初出アルバム『Add Violence』 | ||||
リリース | ||||
規格 | ダウンロード配信 | |||
ジャンル | インダストリアル・ロック[1] | |||
時間 | ||||
レーベル | The Null Corporation | |||
作詞・作曲 |
|
|||
プロデュース |
|
|||
ナイン・インチ・ネイルズ シングル 年表 | ||||
|
||||
レス・ザン("Less Than")はアメリカ合衆国のインダストリアル・ロックバンドナイン・インチ・ネイルズの楽曲であり、EP『アッド・ヴァイオレンス』に収録されている。
2017年7月13日に発表された本楽曲のミュージックビデオは、「政府が国民からデータを得るために利用した」業務用ゲーム機・Polybiusの都市伝説を基にしている。
2017年10月の時点で、本楽曲はビルボードの Mainstream Rock Songsで最高10位を記録した。
背景
本楽曲は2017年7月13日に、EP『アッド・ヴァイオレンス』のリードトラックとして発表された[2][3]。
同日公開された本楽曲のミュージックビデオは、女性がレトロゲームで遊ぶ様子が映し出されており、歌詞はゲーム画面に表示される[4]。ゲームのプレイ映像にはPlayStation 4用ソフト"Polybius"が用いられた[5]。
このゲームは、「1980年代に政府が国民から個人情報を得るために利用した」とされる業務用ゲーム機・Polybiusの都市伝説が基になっており、ゲームと歌詞の内容に関連性を持たせるために採用された[5][6][7]
テーマ・構成
雑誌スピンは、「本楽曲における"Go and look what you’ve gone done"というリフレインは、2013年のシングル"Copy of A"における"Now look what you’ve gone and done"と類似しており、楽曲の構成や脅すようなコーラスは1990年のシングル『ヘッド・ライク・ア・ホール』と似ている」と、本楽曲とほかのナイン・インチ・ネイルズの楽曲との類似性について述べており、いずれもふさわしいものを得たとしている[8]。
本楽曲は単純な構成のアップビートから始まり、次第に脅迫めいて試みだされるようなギターパートへと変化する仕組みがとられている[9]。
ヘヴィメタル専門のオンライン誌Loudwireは、『プリティ・ヘイト・マシーン』時代の楽曲と比較し、「重いシンセベースや(中略)複数のギターがトレント・レズナーのボーカルの後ろで物悲しい音色をかなでている。(中略)大々的なギターのコーラスが、クリーンでキャッチーなリフを伴って前面に入り込んでいる。楽曲が進むにつれて、騒々しくて物々しい雰囲気に包まれるという構成は、器用にキャッチーな世界観を完成させた2005年のアルバム『ウィズ・ティース』に通ずるところがあり、いずれもレズナーが落ち着いた歌い方にした直後に突如音が切れるというラストを迎えている。」点が際立っているとしている[10]。ナショナル・パブリック・ラジオは、本楽曲のリフレインはアンセム・ロックだと述べている[11]。
評価
本楽曲は批評家から好意的に受け入れられた。雑誌スピンは「トレント・レズナーのファンに安心できる話題を提供した」と述べ、「2017年のナイン・ネイチ・ネイルズはこれまでよりもより凛々しく成熟する姿を期待する我々にとって最良のものとなった」と評価した[8]。
また、他の評論家も本楽曲が『アッド・ヴァイオレンス』収録曲の中で最も素晴らしいと評価している[2]。
演奏者
- トレント・レズナー – ボーカル
- Atticus Ross – パフォーマンス
- Sharlotte Gibson – 追加ボーカル
- Allison Iraheta – 追加ボーカル
チャート
チャート (2017) | 最高位 |
---|---|
US Alternative Songs (Billboard)[12] | 22 |
US Mainstream Rock (Billboard)[13] | 10 |
US Rock Airplay (Billboard)[14] | 21 |
脚注
- ^ “Review: Nine Inch Nails - "This Isn't the Place"”. spin.com (2017年7月18日). 2017年10月29日閲覧。
- ^ a b “Nine Inch Nails, Foster The People, and more in this week’s music reviews”. (2017年7月21日) 2017年7月27日閲覧。
- ^ “Nine Inch Nails announce Add Violence EP, share "Less Than": Stream” (英語). Consequence of Sound. (2017年7月13日) 2017年7月27日閲覧。
- ^ “The new Nine Inch Nails music video is set inside a real video game that you can play right now” (英語). Business Insider 2017年7月27日閲覧。
- ^ a b “Nine Inch Nails' latest video taps into gaming legend”. Engadget. 2017年7月27日閲覧。
- ^ Joho, Jess. “There's a really trippy story behind Nine Inch Nails' new music video”. Mashable. 2017年7月27日閲覧。
- ^ “The new Nine Inch Nails music video is set inside a real video game that you can play right now” (英語) 2017年7月27日閲覧。
- ^ a b “Nine Inch Nails' "Less Than" Review”. Spin. (2017年7月13日) 2017年7月27日閲覧。
- ^ “Nine Inch Nails Preview 'Add Violence' EP With Driving New Song”. Rolling Stone 2017年7月27日閲覧。
- ^ “Nine Inch Nails Release New Song 'Less Than,' Announce New EP 'Add Violence'” (英語). Loudwire. 2017年7月27日閲覧。
- ^ “Listen: Nine Inch Nails Announces 'ADD VIOLENCE' EP, Shares Cinematic New Single” (英語). NPR.org 2017年7月27日閲覧。
- ^ "Nine Inch Nails Chart History (Alternative Songs)". Billboard. 2017年9月6日閲覧。
- ^ "Nine Inch Nails Chart History (Mainstream Rock)". Billboard. 2017年8月29日閲覧。
- ^ "Nine Inch Nails Chart History (Rock Airplay)". Billboard. 2017年8月3日閲覧。
- レスザンのページへのリンク