レンチ (バンド)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > レンチ (バンド)の意味・解説 

レンチ (バンド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 04:02 UTC 版)

WRENCH
出身地 日本
ジャンル ミクスチャー・ロック
サイケデリック・ロック
ダビー・メタル
活動期間 1992年 -
公式サイト www.wrench.jp
メンバー 松田知大(ベース)
MUROCHIN(ドラムス)
SHIGE(ヴォーカル、シンセサイザー)
坂元東(ギター)

WRENCH(レンチ)は、日本の4人組ロックバンド

メンバー

Condor Records (3rd Stone From The Sun)を運営。1998年~2003年ALL LIVING THINGS、2004年以降トランスバンドStrobo、2011年1月よりポストロックバンドte'でも活動。グラフィックデザイナーとしてはGradelic名義。自身が手掛けるブランド、DRONEを展開。
ABNORMALSと並行して活動。
AYASHIGE名義でソロ活動。2005年にブライアン・バートンルイスDJ TASAKAとユニットAGERO結成。
2005年、宮崎県出身アーティストによるMMTPに参加。
  • MASATO(ドラムス)
2020年にサポートメンバーから正式加入

旧メンバー

再結成アナーキー(1996年 - 2001年)と並行して活動。活動休止後は関係メンバーによる各種ユニット(SDR、レジーナ、KASIN)で活動するほか、2005年にCAUCASUS結成。

来歴

1992年7月、前身となるバンド「FIGHT FOR YOUR RIGHT」を結成。1994年4月に現バンド名に改名、9月にはインディー・レーベルZK Records[1]からファースト・ミニアルバム『WRENCH』を発表。ファースト・アルバム『Black Holiday』(1996年)からの限定盤シングル『空』には、ケン・イシイ、DJ Tsutchie(SHAKKAZOMBIE)によるリミックスが収録されている。メロコアをはじめとするラウド・ミュージック・ブームの初期にあたり、ハードコアミクスチャー・ロックとして売られたが、ピンク・フロイドフランク・ザッパをカバーするなど1970年代のプログレッシブ・ロックハードロックからの影響も色濃い。1998年には、Hi-STANDARDのラウド・ロック・イベントAir Jam98(東京・豊洲ベイサイドスクエア)にも出演した。

1999年、メジャー・レーベルVICTOR / HAPPY HOUSEと契約し、サード・アルバム『BLUE BLOOD BLUE』を発表。以降、ベスト盤を含めて8枚のアルバムをリリースした。ボーカルのSHIGEは、AYASHIGE名義でテクノ、トランス作品を発表し始めるが、このような四つ打ち的なビートはレンチの作品にも徐々に取り入れられていく。森脇美喜夫が「サイケ・ヘヴィ」(『Doll』169.p48)と評した24分のインストを含む『Clinic of Satanic』(2001年)を経て、『Overflow』(2003年)ではプログラミング音を本格的に導入したデジタル・ロックサウンドが試みられた。ハードコアとエレクトロ・ロック、ダンスミュージックの融合がバンドの方向性となるが、「クリック聞いてやるのはイヤ」(『Indies Issue』vol.7 p27)だったドラムの名越が脱退、元ココバットのMUROCHINの加入までバンドの存続が危ぶまれた。2007年以降は cutting edgeからアルバム『nitro』、2008年浅野忠信石野卓球、セイジ(ギターウルフ)、HIFANAらとのコラボレーションアルバム『drub』をリリースしている。

「現場(ライブ)主義」サウンドを標榜し、ライブ活動には初期から力を入れている。ZKレコード時代はNUKEY PIKESやカウパーズとのイベントのほか、UNSANERollins Bandといった来日バンドのオープニングにも出演した。メジャー契約以降では、アメリカのSXSW(2001年)のほか、Air Jam 2000、ライジング・サン・ロックフェスティバル(2002年)、サマーソニック(2002年)、フジ・ロック・フェスティバル(2003年前夜祭、2008年)といった大型ロックフェスやツアーだけでなく、渚音楽祭(2008年)などさまざまなレイブ企画にも参加している。ジャンルの垣根を越えた企画も多い。2012年、結成20周年の節目として、これまで長らく演奏される事のなかった90年代の楽曲のみで構成するライブ『WRENCH 90'S LIMITED SET』をKAIKOO POPWAVE FESTIVAL(2012年4月)と下北沢SHELTER(2012年5月)にて2本のみ開催した。

ディスコグラフィー

シングル

  • 空(1996年ZK)限定盤シングル
  • WRENCH & TODAY IS THE DAY 7インチ EP (1997年06月19日)
  • DOUBLE-0-FREEDOM(2000年1月21日)
  • SKY,LIQUID,MEN,(2000年5月24日)
  • Arp3(2020年11月22日)
  • Runaway(2021年8月24日)
  • Breaking Man/MOONSHOT(2023年5月26日)12 インチレコード

アルバム

  • WRENCH(1994年)インディーズミニアルバム
  • WRENCH 12インチ EP (1995年) "Let There Be More Light"(ピンク・フロイド)収録
  • BLACK HOLIDAY(1996年ZK, 1998年9月23日再発)
  • ヒポテーゼ…(1997年ZK, 1998年9月23日再発)ミニアルバム
  • WRENCH & NUKEY PIKES split CD(1997年ZK, 1998年9月23日再発)スプリットアルバム
  • WANDERING IN THE EMPTINESS(1997年11月21日)
  • BLUE BLOOD BLUE(1999年5月21日)
  • bliss(2000年6月21日)
  • Shinjuku,LIQUID,MEN,(2000年12月16日)ライブミニアルバム
  • Clinic of “SATANIC”(2001年8月1日)ミニアルバム
  • CIRCULATION(2002年1月23日)
  • OVERFLOW(2003年1月22日)
  • WR990III(2004年9月22日)ベストアルバム
  • TEMPLE OF ROCK(2004年11月10日)
  • NITRO (2007年9月10日)
  • drub (2008年7月9日)
  • weak (2019年3月20日)
  • OVERFLOW 特別版 (2019年7月24日)
  • The Shape (2022年2月11日)

DVD

  • CLIPS 990001(2001年8月1日)
  • NISTORY (2008年7月9日)

ビデオ

  • LIVE ON EARTH TOUR VIDEO (1998年6月24日)

脚注

  1. ^ 1980年代後半のインディーズブーム期に活動していた痛郎のメンバーによる自主レーベル。ルインズのライブ盤、ゆらゆら帝国の初アルバムなど、傘下のレスザンTVとともに1990年代の「日本のリアル・オルタナティブ・シーンの総本山」(行川和彦。シンコーミュージックムック『爆音侍激情無宿編』2001)ともいうべきリリースで知られる。1994年以降、リクルート系列のミュージックマインと協力関係にはいっており、現在はその傘下にある。

外部リンク


「レンチ (バンド)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「レンチ (バンド)」の関連用語

レンチ (バンド)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



レンチ (バンド)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのレンチ (バンド) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS