レイケイ/ガラヒ産業
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1974年(昭和49年)設立。レイケイは、漢字では鈴渓。盛田株式会社が保有する資産(主にソニー株式)を会社分割により引き継ぐ形で設立された。盛田昭夫長男の英夫が社長を務める。かつてはソニーの大株主(1993年当時)で、ソニーの5.38%保有の筆頭株主であり、同社の配当収入などの運用益を元手に、食品卸売業・飲食店業へ進出。盛田グループはもとより、スキー場・ホテルなどのリゾートを初めとした様々な企業・プロジェクトに出資していた。ベンチャー企業としてエアラインに新規参入した北海道国際航空の筆頭株主だった時期もある。(2002年の経営破綻後に全額減資されて再建したため現在は関係がない。)南青山五丁目に盛田昭夫の旧邸宅を建て替えた自社ビル「レイケイ南青山ビル」を構えており(竹中工務店施工)、現在も盛田英夫と関係のあるアナハイム大学やモリタフーズなどが入居している。 バブル期に新潟県新井市(現・妙高市)の第三セクター「アライリゾート」に500億円を出資し、欧州型のリゾートスキー場を開発したが、客足が伸びず巨額の赤字を抱え営業終了となる。2000年(平成12年)10月に、盛田英夫社長100%出資の投資会社・モリタインベストメント(Morita INvestmenT=ミント=社。オランダ法人)が、プジョーからF1のエンジン事業を引き継いだリヒテンシュタインの企業「アジアテック」などにソニー株の売却で調達した約230億円を貸し付けたが焦げ付いた。これによってレイケイがミント社の債務処理のために、海外の銀行から融資を受ける際にソニー株を担保提供していたため株売却を余儀なくされ、2003年(平成15年)に会社の資産(元々はソニー創業者である実父と盛田家の財産)を大きく失う。この際の処理方法が社長が支配する別会社への贈与であると国税庁に認定され、65億円の追徴課税処分を受ける。当局に不動産などを差し押さえられた為、課徴金を納付した後の2005年(平成17年)6月、ガラヒ産業に商号変更のうえ解散した。同社解散後も、英夫は盛田アセットマネジメント代表取締役会長、JFLA代表取締役会長などに就いている。清算手続きの終了は2017年1月であった。
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