リンク 14
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 15:04 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動リンク 14(英語: Link 14)は、北大西洋条約機構(NATO)で標準化された戦術データ・リンクの規格[1]。当初はB-Linkと称されていた[2]。
概要
アメリカ海軍が開発した海軍戦術情報システム(NTDS)では、データ・リンクの標準規格としてリンク 11を用いていたが、これに対応できる戦術情報処理装置はかなり大規模な容積や電力供給を必要としており、旧式艦や小型艦では搭載できないケースが想定された[2]。このことから、NTDS搭載艦から非搭載艦に情報を送信するためのデータ・リンクとして開発されたのがリンク 14である[2][3]。
受信側の装置に応じて、短波(HF)・超短波(VHF)・極超短波(UHF)のいずれも周波数帯も使用可能であり[3]、伝送速度は75 bpsである[4]。メッセージのフォーマットはSTANAG 5514として定義されており[4]、基本的にリンク 11で共有される情報をラジオテレタイプ(RTTY)で送れるようテキスト化したもので、これをテレタイプ端末によって受信するため、受信側は特別な設備を必要としないという特徴がある[1][2]。ただしNTDSで共有される情報量を手動でプロットすることになるため、飽和状態になりやすいという問題があった[2]。海上自衛隊がはつゆき型護衛艦に搭載するために開発したOYQ-5では、リンク 14によって受信したデータを入力する機能が後日装備されたものの、これらの手間によるタイムロスの問題などから実用性には乏しかった[5]。またアメリカ海軍のオリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲートの初期建造艦が搭載していたJTDS(Junior Tactical Data System)でもリンク 14からの情報を入力する方式としていたものの、こちらはのちの改修でリンク 11に対応した[6]。
なお北大西洋条約機構での運用は2000年で終了した[7]。
脚注
出典
参考文献
- Boslaugh, David L. (2003). When Computers Went to Sea: The Digitization of the United States Navy. Wiley-IEEE Computer Society Press. ISBN 978-0471472209
- Deakin, Richard S. (2010). Battlespace Technologies: Network-Enabled Information Dominance (Artech House Intelligence and Information Operations). Artech House. ISBN 978-1596933378
- Friedman, Norman (1997). The Naval Institute Guide to World Naval Weapon Systems 1997-1998. Naval Institute Press. ISBN 978-1557502681
- 井上孝司 『戦うコンピュータ(V)3―軍隊を変えた情報・通信テクノロジーの進化』 潮書房光人新社、2017年。 ISBN 978-4769816386。
- 多田智彦「データリンクの基礎知識 (特集 システム艦隊)」『世界の艦船』第594号、海人社、2002年4月、 82-85頁、 NAID 40002156292。
- 宮本毅 「「はつゆき」CIC活動の特徴とぎ装、戦力化」 『第5巻 船務・航海』《第1分冊》 水交会〈海上自衛隊 苦心の足跡〉、2014年、105-109頁。
関連項目
リンク 14
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 14:31 UTC 版)
詳細は「リンク 14」を参照 上記のとおり、リンク 11の運用には、ある程度の情報処理装置が必要であり、一方、この時期の戦術情報処理装置は、かなり大規模な容積や電力供給を必要としていた。このため、旧式の戦闘艦や、小型の艦では、リンク 11を送受信できるだけの情報処理装置を搭載できないケースが多かった。 このことから、海軍戦術情報システム搭載艦から非搭載艦に情報を送信するためのデータ・リンクとして開発されたのがリンク 14である。リンク 14のメッセージはリンク 11のフォーマットに則っており、これをテレタイプ端末によって受信するため、受信側は特別な設備を必要としないという特徴がある。 また、日本がはつゆき型護衛艦に搭載するために開発した戦術情報処理装置であるOYQ-5では、リンク 14によって受信したデータが入力されるようになっている。これは、同型が比較的小型であり、リンク 11を運用できるレベルの情報処理能力を付与する余裕がないことから採用された方式であり、アメリカ海軍のオリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲートの初期建造艦が搭載していたJTDS(英: Junior Tactical Data System)において、当初採用されたのと同様のアプローチである。ただしJTDSは、のちの改修でリンク 11に対応した。 メッセージのプロトコルはSTANAG 5514として定義されている。HF、VHF、UHFの電波を使用し、伝送速度は75bpsである。なお北大西洋条約機構での運用は2000年で終了した。
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「リンク 14」の例文・使い方・用例・文例
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