【OYQ-3】(おーわいきゅうすりー)
海上自衛隊で運用されていた戦闘指揮システム。
ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)向けに開発され、「しらね」「くらま」に搭載された。
TDPS(Tactical Data Processing System)とも呼ばれる。
本システムを搭載していたしらね型護衛艦は、前級のはるな型とは異なり、当初からシースパローミサイルシステムと高性能20ミリ機関砲(CIWS)を搭載し、防空能力にも優れた艦となった。
しかし一方で、本システムはこれらのシステムとの連接がなされておらず、FCS-2なども個々に独立している。
これが本システムがCDS(Combat Designation System)とは呼ばれない所以で、はるな型に搭載されなかった理由のひとつである。
そんなOYQ-3を構成するのは当時のDDG「たちかぜ」型にも搭載されたOYQ-4と同じUYK-7・UYK-20で、リンク11、リンク14の搭載も可能になった。
このため、ヘリコプターや僚艦との連携が強化され、当時、八八艦隊と呼ばれた護衛艦隊の中で、対潜中枢艦としては高い能力を誇っていたのは確かである。
OYQ-3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/29 10:21 UTC 版)
情報処理装置 OYQ-3(英語: Tactical Data Processing System, TDPS)は、海上自衛隊のC4Iシステム(戦術情報処理装置)の一つ。
- 1 OYQ-3とは
- 2 OYQ-3の概要
- 3 参考文献
- 4 関連項目
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