自衛艦隊指揮支援システムとは? わかりやすく解説

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自衛艦隊指揮支援システム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/12 23:48 UTC 版)

自衛艦隊指揮支援システム(SFシステム)は、海上自衛隊が運用していた指揮統制システム(command and control system, CCS)。昭和50年(1975年)度より運用を開始し[1]、平成10年(1998年)度からは、より総合的なC4Iシステムである海上作戦部隊指揮管制支援システム(MOFシステム)に発展した[2]


注釈

  1. ^ 航空機システムは次期対潜機がらみとされ、潜水艦システムについては気運がまだ熟していないとして見送られたが、艦艇システムはDDH用のTDPSとして結実した[1]
  2. ^ かつて、アメリカ海軍が同種のC3Iシステムを整備する際には軍用のAN/UYK-7電子計算機を使用して失敗したことがあったが、CCS幹事室はこの事実を知らないままに、軍用品ではなく汎用大型電算機の採用を決断したものであった[3]
  3. ^ なおASWITAがSFシステムに登録されたあとでも、JEFITAも各級部隊で引き続き使用されている[7]
  4. ^ SFシステムのAF端末機能と、各ASWOCからの諸情報を収集・処理・表示し、空団司令官の作戦指揮の実施に寄与する指揮管制機能を併せ持ったシステムとして位置付けられており、後にASWOC管制ターミナル(ASWOC Control Terminal, ACT)と称されるようになった[3]
  5. ^ 主として通峡阻止・対機雷戦を行う海峡防備に関し、方面部隊指揮官の作戦指揮管制を支援するためのシステム[3]。ただし先行して開発された佐世保総監部作戦システム(S-ROS)の評判が芳しくなく、大湊のシステム(O-ROS)の開発は棚上げされた[11]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 海上幕僚監部 1980, §6.
  2. ^ a b c d e 海上幕僚監部 2003, ch.7 §5.
  3. ^ a b c d e f g h 海上幕僚監部 2003, ch.4 §5.
  4. ^ 情報処理学会: “HITAC 8700-コンピュータ博物館”. 2019年1月27日閲覧。
  5. ^ a b c d e 塚原 2014.
  6. ^ a b c d e 井川 2014.
  7. ^ a b 水田 2013.
  8. ^ 飯田 2017.
  9. ^ a b c 黒澤 2014.
  10. ^ a b c 栗岡 2014.
  11. ^ 早野 2014.
  12. ^ 海上幕僚監部 2003, ch.6 §2.


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