ランゴバルド王国のカトリック改宗とは? わかりやすく解説

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ランゴバルド王国(イタリア)のカトリック改宗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 09:29 UTC 版)

古代末期のキリスト教」の記事における「ランゴバルド王国(イタリア)のカトリック改宗」の解説

ランゴバルド王国」および「イタリア王#ランゴバルト時代」を参照 ノリクムパンノニアにいたゲルマン民族ランゴバルド人は、ユスティニアヌス1世ビザンツ皇帝東ゴート王国征服事業たすけてナルセス総司令官のもとイタリア従軍したその後568年ランゴバルド人は、モンゴル系アヴァール人から攻撃され、さらにユスティニアヌス1世死後東ローマ帝国ナルセス失脚してナポリに退くと、アルボイーノ(アルボイン)率いランゴバルド軍が北イタリア侵入し占領した。この土地後世ランゴバルドという部族名からロンバルディア地方と名がつけられた。570年ランゴバルド人諸侯は、トスカーナ南イタリアルカニア地方にまで進出しスポレート公国ベネヴェント公国築き、さらに574年にはパビーアをおとしいれ、そこを首都としてランゴバルド王国建国した。ランゴバルド人侵入によってイタリア半島ランゴバルド王国領とビザンティン領とに切り分けられ、各地独立性の強い35諸公国、ドゥクス連が併存するようになったランゴバルド多くゲルマン部族同様にアリウス派であったので、ローマ教会侵入脅威感じた。しかし、590年即位したグレゴリウス1世在位590年- 604年)の施策によって、アングロサクソンフランク西ゴート同様にランゴバルドでもカトリック改宗とそれにともなって教皇権確立進んだグレゴリウス1世ランゴバルドラヴェンナ太守との和平仲介おこない、また教皇領整備させていった。 王アギルルフォ(在位590616)は607年王妃テオドリンダ勧めカトリック改宗する王妃テオドリンダにより「ロンバルディアの鉄王冠」が整備されモンツァ大聖堂造営される。ビザンティン帝国制度をまねた行機構導入された。グレゴリウス2世グレゴリウス3世ビザンツ皇帝から独立しえたのは、カトリック改宗したランゴバルド王国教皇の反ビザンティン政策支持していたためでもあった。 8世紀半ばにはアストルフォ王がラベンナ併合したが、当時教皇権拡大し教皇領増えてローマ教皇イタリアで勢力確実なものとしていったに対してランゴバルド王はリウトプランド以下退潮ていった。そこで教皇フランク王国同盟組みカロリング朝フランク王国宮宰ピピン3世756年ラヴェンナアストルフォ王を降して、その領地教皇へ寄進し、教皇領始まったピピン3世の子カールランゴバルドデシデリウスとが新たに対立すると、教皇フランク王国との同盟はさらにおしすすめられ、774年カールフランク王国との戦いでスポレート公ベネヴェント公などの諸侯冷淡ななか、ランゴバルド王国敗れフランク王国併合され滅亡したカール大帝教皇領教皇ローマ支配認めて、それを保護したフランク王国支配下イタリアでビザンツとの対立継続したが、812年イストリア地方北部中部イタリアフランク王国ヴェネツィア南イタリアビザンツ帝国支配するという協定成立した

※この「ランゴバルド王国(イタリア)のカトリック改宗」の解説は、「古代末期のキリスト教」の解説の一部です。
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