ヨーロッパの主要仏教寺院
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プラム・ヴィレッジ: 1982年ベトナムの僧侶ティク・ナット・ハンと彼の同門の高弟Chân Khôngはプラム・ヴィレッジ仏教センター(Làng Mai)を設立した。これはフランス南部のドルドーニュ県にある僧院・仏教センターである。 1960年代半ば以降彼は宗教団体Order of Interbeingの代表をつとめ、五戒、14の精神修行と社会参画仏教を説いている。統一仏教会はフランスにあるプラム・ヴィレッジのため政府に法的に認められた運営団体である。 フランスには4つのダグポがある。1976年にダグポ・カギュ・リン(フランス語版)の建設が始まって以降、ヨーロッパにおけるカギュ派系の悟りの境地はカルマパ16世により残された教えに従って広まっている。 ゲンドゥン・リンポチェの担当を置き換えジグメ・リンポチェをヨーロッパ代表に任命した後、カルマパ16世は、法を真に広め長期間保持することを目的とするならば、民衆に開かれた仏教センターや図書館、大学、庵、保養施設を建設する必要があると述べた。 これ以降、ダグポ・カギュ・リン、ダグポ・クンドロール・リン、ダグポ・ダルギェ・リン、ダグポ・デドロール・リンは仏陀の教えを守り広めていく役割を担っている。各々は他の3つの活動を補い合う事により全体で統一された一つの組織を形成している。 2007年に施設建設40周年を迎えたスコットランドのカギュ・サムエ・リン瞑想センター(英語版)には西ヨーロッパ最大の仏教寺院がある。この瞑想センターがある島、ホーリーアイル(英語版)はチベット仏教のカギュ派に属するサムエ・リン仏教コミュニティが保有している。島の集落の中には「世界平和健康センター」があり、尼僧院として機能している。サムエ・リンのコミュニティは20以上の国にこのような尼僧院を建設しており、建設を行った国の中にはベルギー、アイルランド、ポーランド、南アフリカ、スペイン、スイスなどが含まれている。東ヨーロッパ最大の仏教寺院はカルムイク共和国の首都エリスタにある金の仏教寺院であり、この寺院は2005年12月に開設された。 ベナルマデナ・ストゥーパ(英語版)はヨーロッパ最大のストゥーパであり、全高は33mである。このストゥーパは2003年10月5日に造成され、仏教の高僧ロポン・ツェチュ(英語版)リンポチェによる最後の仏教建築となった。このストゥーパはスペイン南部、コスタ・デル・ソルを臨むアンダルシア地方のマラガ県ベナルマデナ(英語版)にある。 レラブ・リン(英語版)は1992年にソギャル・リンポチェ(英語版)により、フランス・ラングドック=ルシヨン地域圏のロデーヴ付近に設立されたチベット仏教センターである。この施設はヨーロッパ最大のチベット仏教寺院ではないかと考えられており、2008年に行われカーラ・ブルーニが出席したセレモニーにおいて、ダライ・ラマにより公式に認められた。
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