ヨーロッパのロードレース文化とのあつれき
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 10:05 UTC 版)
「グレッグ・レモン」の記事における「ヨーロッパのロードレース文化とのあつれき」の解説
フランスのプロチームであるルノー・エルフでプロとしてのキャリアを歩み始めたが、アメリカ人であるレモンはヨーロッパの伝統的なロードレースにおける食事管理や体調管理の考え方と衝突することが多くなった。一例としては、大のアイスクリーム好きであるレモンは「アイスクリームは体に悪い」と信じるチームと衝突した。レモンは当時をこう回想している。「フランスの自転車選手って、レースに何が良いかってことに、とても強い固定観念を持ってますね」「アイスクリームは悪いがチーズなら良いとか、ワインは良いけどピザは駄目とか。何が良くて何が悪いかは自転車レース界の伝統によって決まるものみたいに考えてるんです」。 ダイエットや体重管理、その他の体調管理ひとつひとつに関する考え方でも、アメリカのスポーツ界で身につけてきたレモンの常識はフランスの常識にはなっておらず、チームとはあつれきが絶えなかった。最初の頃はチームメイトは誰もがレモンとの同室を嫌がったという。アメリカ人のレモンは、就寝に際して外気を室内に入れるのは良くないと考えるフランス人の常識が理解できず、好んで窓を開け放していたからだった。また後年、ラ・ヴィ・クレール時代のアメリカ遠征ではチームメイトの意識を変えようとアメリカ料理を食べさせようとも試みたが、チームメイトたちはフランス料理しか口にしなかったという。ただしベルナール・イノーだけは例外で、アメリカ料理に関心を示したとレモンは回想している。
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