モーロック・モーターズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 04:10 UTC 版)
「ミリタリー・モーターズ」の記事における「モーロック・モーターズ」の解説
1994年ケルンで創業、1998年に現在のペータースラールへと移転した。モーロック・モーターズは米軍と独占契約を結んでおり、アメリカ軍がヨーロッパで廃棄する車両や備品を払い下げ品として購入し、修理やカスタムをして販売している。払い下げ品は二週間に一度、コンテナに何が入っているか分からない状態で送られてくる。仕入れ額は1回あたり10~12万 ユーロ。車両だけではなく、衣類、医療機器、トレーニングマシン、組み立て式の指令部 など多岐にわたる。ただし武器や兵器などは含まれない。福袋を買っているようなもので、当たりハズレが大きく、高価な機器や転売しやすい物は当たりだが、ハズレの場合は大量のトイレ用スリッパや ボーリングの玉800個が届いた事もある。なぜか赤ちゃん用の服とベビーベッドの時もあった。なぜこれほど大量に廃棄されるのかというと、ミヒャエルによると米軍は1つ必要だったとしても、有事の場合に足りないと困るため7~11個ほど余分に購入する。だが結局は2つぐらいしか使わないため、”未使用の米軍払い下げ品”が大量に生まれるという。 米軍以外にも世界各地で軍用車を買い付けたり、ネットオークション、一般人から購入する事もある。M151マットは500台以上あり、これはサウジアラビアの王族から大特価で買い付けたもの。 モーロック・モーターズは特殊な店であるが、購入希望者は大勢いるという。客層は特殊な人たちが多く、医者、大学教授、軍人、用心棒など。顧客が求めているのは、店の宣伝やプロモーション、ディスプレイに使える目立つ車、イベントで使用する車、映画などの撮影用である。特殊車両は1日のレンタル料金が高く、撮影が長期にわたる場合は購入した方が結果的には安上がりだという。 軍用車が多いが、アメ車などの普通乗用車も取り扱っている。ただ平凡な車はなかなか売れないのが実情。店頭販売だけではなく、自社サイトでネットオークションも行っている。店で買う場合は現金払いのみで、その他の支払いは受け付けていない。 従業員数は15名程度。みんな好き勝手やることから、近所では「ならず者」と呼ばれているという。従業員になるには厳しいテストが待っており、ミヒャエルの要求にすぐ応えられる即戦力の人材が求められている。前の職歴や履歴書は関係ない。実際に出された課題は、サビついたフェンダーをさらに踏みつけた物を、きちんと直せるかどうかだった。その就職希望者は突然消え、二度と戻ってこなかった。
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