モーンダー版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 17:10 UTC 版)
「レクイエム (モーツァルト)」の記事における「モーンダー版」の解説
イギリスの音楽学者・数学者リチャード・モーンダー(ドイツ語版)による補作。曲自体はあくまで未完だとして、ジュースマイヤーが作曲した曲、およびオーケストレーションを削除し、モーツァルトの他の楽曲(特に「魔笛」や「皇帝ティートの慈悲」)を参考に補筆するという方針を取っているが、「神の子羊よ」は、「レクイエムの主題」の引用、「雀ミサ」K.196bとの類似など、モーツァルト自身が関与した可能性が強いと指摘し、修正を施した上で残された。最大の特徴は「涙の日」の「アーメン」の部分に「アーメン・フーガ」を導入したことである。モーツァルトの絶筆("judicandus homo reus:")以降は「入祭唱」の "Te decet hymnus" の部分を転調して繋ぎ、"Dona eis requiem" で半休止させてアーメン・フーガへと入る。アーメン・フーガは 「自動オルガンのための幻想曲」 K.608を参考に補筆したといい、フーガの終結部ではモーツァルトの絶筆部分のモチーフ(D-E-F-F#-G-G#-A-C#.)を引用している。
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