ミネソタ・バイキングス時代
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「ブレット・ファーヴ」の記事における「ミネソタ・バイキングス時代」の解説
7月末には現役復帰しないことが報道されたが、8月18日に2度目の引退撤回を行いミネソタ・バイキングスに入団した。8月31日のヒューストン・テキサンズとのプレシーズンゲームでワイルドキャット隊形でのプレーで、ユージン・ウィルソン(英語版)へのクラックバック・ブロック(ひざから下への危険な反則ブロック)を行い1万ドルの罰金を科された。 この年それまでジム・マーシャル(英語版)が持っていたレギュラーシーズンの連続試合出場記録270を更新した。さらに11月29日に行われた第12週の試合でレギュラーシーズン及びプレーオフ合わせて287試合に連続出場、マーシャルの287試合のNFL記録(キッカー、パンターを除いたもの)に並んだ。 第3週のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦では残り2秒に逆転タッチダウンパスを成功させ27-24で勝利した。10月5日のマンデーナイトフットボールで古巣、グリーンベイ・パッカーズと初対戦、3タッチダウンをあげて勝利、史上初のNFL32チームから勝利したQBとなった。11月1日にパッカーズの本拠地、ランボー・フィールドに乗り込んだ試合では4タッチダウンをあげて勝利した。この試合はFOXスポーツにより全米に放送されたが実に2980万人が視聴し、この年アメリカで放送された番組で1番視聴者が多かった番組となった。11月29日の第12週シカゴ・ベアーズ戦では392ヤードを投げて3タッチダウンをあげてチーム成績を10勝1敗とした。その後チームは失速し、12月28日の第16週シカゴ・ベアーズとのマンデーナイトフットボールに敗れて11勝4敗となりプレーオフの第1シードを逃した。シーズン最終戦となるニューヨーク・ジャイアンツ戦でパス31回中25回成功、316ヤードを投げて4タッチダウンをあげる活躍を見せて通算16回目の週間MVPに選ばれた。チームは12勝4敗でNFC第2シードとなった。 ディビジョナルプレーオフのダラス・カウボーイズ戦では、ファーヴは4タッチダウン、QBレイティング134.4と大活躍し34-3で勝利した。NFCチャンピオンシップゲーム進出を果たしニューオーリンズ・セインツと対戦し、第3Qにはハードヒットを受けて左足首を負傷したが試合出場を続け、28-28で迎えた第4Q残り19秒で敵陣38ヤードまで攻め込んだ。ここでファーヴが投げたパスはトレイシー・ポーター(英語版)にインターセプトされ、オーバータイムの末敗れスーパーボウル出場は果たせなかった。この年もプロボウルに選ばれていたが負傷のため欠場、代わりにトニー・ロモが選ばれた。 NFCチャンピオンシップゲームで負傷した足首を5月に手術し、8月現役続行を決断した。 シーズン中、ニューヨーク・ジェッツに在籍した2008年に女性タレントに対して性的嫌がらせを行っていたという疑惑が勃発し、これについてNFLも調査を行うこととなった。これに対してファーヴの代理人は女性タレントのマネージャー、弁護士から金銭の要求がなされたが支払いを行う理由がないため、それに応じなかったと述べた。 シドニー・ライス(英語版)がでん部の故障、パーシー・ハービン(英語版)が片頭痛により欠場を続けたこの年、チームは低迷し、シーズン途中3勝7敗となった時点でブラッド・チルドレス(英語版)ヘッドコーチは解任され、11月28日のワシントン・レッドスキンズ戦からレスリー・フレージャー(英語版)が暫定ヘッドコーチとなった。その際彼はNFLチームのプレイブックが分厚くなりすぎていると意見を述べた。 10月24日のグリーンベイ・パッカーズ戦の翌日、左足首の疲労骨折、かかとの剥離骨折も明らかになった。12月13日に行われた第14週のニューヨーク・ジャイアンツ戦に欠場し、NFL記録である連続先発出場が297試合でストップした。そして第15週のシカゴ・ベアーズ戦でコーリー・ウットンにQBサックされた際に脳震盪を起こし負傷退場、この試合が現役最後の出場となった。この年2509ヤードを投げて11タッチダウン、19インターセプトの成績であった。
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