マーデン王国
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大陸西側に属し、ナトラの西側に位置する隣国。ナトラと同じ小国であったが数年前に金山が発見され、経済的に裕福となる。内政においては元来のマーデン人からなる生粋派(マーディア)と、マーデン王が国外から登用した外来派(ステラ)による激しい政争がある。1巻において帝国の混乱を見てナトラに侵攻するが、逆に金山を取られた上、大国カバリヌに攻め滅ぼされる。その後は解放軍が組織されたが3巻末においてカバリヌ領になった部分も含めて完全にナトラに併呑され、ゼノヴィアが治めるマーデン侯領となる。 ナトラに併合された以降の登場人物は#マーデン侯領を参照。 マーデン王フシュターレ 声 - 山本格 マーデン国王。1巻の登場人物。 成金趣味が激しい無能な王。国外から雇った佞臣に良いように利用されている。 自分への不満を逸らすため、帝国駐留軍がいなくなったナトラに遠征軍を送るが敗北の上、要所である金山を奪われる。これを奪回するため、最終的には南の防衛軍を動かしたためにカバリヌの侵攻を招き、王都陥落の際に殺される。 ミダン 声 - 林大地 マーデンの外務大臣。ジーヴァの上司。1巻の登場人物。 ジーヴァら生粋派の領袖の老人。ナトラ侵攻作戦で、外来派との主導権争いから、生粋派のウルギオを総司令官とするよう進言する。そのウルギオがあっさり敗北した上に、金山まで奪われてしまったため、苦しい立場に追い込まれる。 マーデン滅亡後は登場せず、去就は不明。 ウルギオ 声 - 稲田徹 マーデン軍の将軍。1巻の登場人物。 生粋派の軍人。ナトラ侵攻の最高司令に抜擢され、意気揚々と侵攻するも、帝国による練兵を受けていたナトラ兵に手も足も出ない上に、ウェインの軍略が加わり大敗する(戦争経験がないゆえに発生するナトラ兵の隙を見逃さないなど、決して愚将ではなかったが、愚将ではないがゆえにウェインの策謀に嵌る)。 最期は別働隊を率いるニニムによって、降伏を拒否したことにより首を切り落とされ戦死する。 ホロヌィエ 声 - 高橋伸也 マーデンの財務大臣。1巻から登場。 マーデン王が国外から雇った外来派の領袖。典型的な佞臣で、言葉巧みに王を騙し、金山の運営から上がりを懐に入れ、私腹を肥やしていた。ドラーウッドを送るなどしたが、その隙を突いてカバリヌが攻めてくると、王都の城門を開き、マーデンが早期滅亡するきっかけを作る。 その後はカバリヌに仕え、4巻で使者としてナトラに赴くなどしたがルベール将軍の陰謀などにも加担しており、最期はウェインの手配でゼノヴィアに殺害される。 ドラーウッド 声 - 柳田淳一 マーデン軍の将軍。1巻の登場人物。 外来派の軍人。美丈夫。南方防衛の任についていたが、ナトラに金山を取られたために、その奪回作戦の指揮を任される。兵の多寡もあり、金山を包囲すると最初は余裕を見せていたが、戦陣が長引き焦りだす。 部下のローガンがニニムを侮辱したために、自身もウェインの標的となり、ナトラの反攻作戦によって混乱状態の中、マーデン兵の連絡将校に化けて本営に乗り込んできたウェインに惨殺される。 ローガン 声 - 宮園拓夢 ドラーウッドの副官。1巻の登場人物。 ドラーウッドより、ウェインへの和睦の使者として派遣させる。もともとドラーウッドの意を受けて和睦する気はなく、わざと挑発するようなセリフを吐くが、その際にニニムを侮辱したため、ウェインの怒りを買い、ウェインの反攻作戦の折にあっさり惨殺される。 ヘルムート 声 - 佐治和也 マーデン国の第二王子。マーデン解放軍の長。3巻の登場人物。 マーデンがカバリヌに滅ぼされた後、故国を取り戻すため、旧ナトラ国境近くで解放軍を率いていた人物。首都陥落の際に、酷い火傷を負ったとして常に甲冑を着ている。 その正体はゼノヴィアであり、本物は王都陥落の際に死亡していた。
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