ホワイト・ルシアン
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カクテル「ブラック・ルシアン」に生クリームをフロートしたバリエーション。厳冬のロシアの大地をイメージして作られた。コーエン兄弟監督映画『ビッグ・リボウスキー』でジェフ・ブリッジズ扮するデュードがこよなく愛した、アメリカで大人気のカクテルである。 「カルーア コーヒーリキュール」の原料は、良質なアラビカ種のコーヒー豆。コーヒー豆は香り高くローストされ、スピリッツに浸け込まれ、原酒はさらに精製され、ボトリングされる。最高の原料と最新の技術。それが、世界各国で広く愛され続けているカルーアの秘密である。 ベースに使われる「フリース」は、スカンジナビア生まれ。デンマークの名門ダニッシュ ディスティラーズ社が特にアメリカ向けに製造したプレミアム・ウオッカである。フリースとはデンマーク語の“凍る”と“氷”から作った造語。かつてないほどクリーン&シルキーな味わいで、人気を呼んでいる。 カクテルでは、液体の比重を利用して、見た目の美しさを作り出すこともできる。フロートがその手法で、比重の軽いものを重いものの上に注ぐことにより、液体同士が混ざらずに色の違いを層のようにしてグラスの中に作り出すことができる。実際に飲むときには、ステアしてひとつになった新しい味わいを楽しんでも良いし、ステアせずにそのままそれぞれの味わいを楽しんでも良い。 |
ホワイト・ルシアン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 22:51 UTC 版)
ホワイト・ルシアン | |
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基本情報 | |
種別 | ロングドリンク |
作成技法 | ビルド |
スタイル | フロート |
TPO | 食後 |
グラス | ![]() |
アルコール度数 | |
度数 | ![]()
25度以上[1]
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レシピの一例 | |
ベース | ウォッカ |
材料 |
ウォッカ …… 40ml
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コーヒー・リキュール …… 20ml
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生クリーム …… 20ml
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ホワイト・ルシアン(英: White Russian)は、ウォッカをベースとしたカクテルの名称。ブラック・ルシアンというカクテルのバリエーションである[2]。
概要
ウォッカとコーヒー・リキュール、生クリームで作るカクテルである。元となったブラック・ルシアンは生クリームを除いたウォッカとコーヒー・リキュールのみで作られる[2]。生クリームが加わることによって、口当たりは滑らかになり、味わいはよりリッチになる[3]。乳製品を使用したカクテルには低アルコール度数のものが多いが、本作は例外的にアルコール度数は高い[4]。
コーヒーを飲む際にクリームが欠かせないと考える人は多い[2]。そのような人々の嗜好に合わせる形で考案されたカクテルである[2]。
考案されたのは1950年代である[3]。乳製品を用いた飲み物はアルコール飲料に限らず多数考案されたが、健康志向の高まりから高脂肪の食物を避ける傾向が強まり、乳製品を用いる飲料やスープなどの大半は人気が落ちた[4]。ホワイト・ルシアンは1998年の映画『ビッグ・リボウスキ』で印象的に用いられたこともあり、知名度が高まるとともに、人気が継続している[3][4]。『ビッグ・リボウスキ』ではジェフ・ブリッジス演じる主人公のデュードが偏愛する飲料として設定されており、通常量の倍以上のホワイト・ルシアンを飲んでいるシーンが少なくとも9回はある[3]。
作り方の例
映画『ビッグ・リボウスキ』のデュードはスミノフ、カルーア、生クリームを使用している[5]。
文化の中のホワイト・ルシアン
上述のように映画『ビッグ・リボウスキ』の影響は大きく、主人公デュードの生き方に影響を受けたデューディズムという哲学まで産み出すことになるのだが[6][7]、それ以外にも以下のようなものがある。
- 『キャットウーマン』 - 2004年公開の映画。ハル・ベリー演じる主人公が冗談でウォッカとコーヒー・リキュールを入れないホワイト・ルシアンを注文する[7]。
- 『ハイっ、こちらIT課!』 - イギリス・チャンネル4製作のシットコム。リチャード・アイオアディ演じるモーリス・モスのお気に入りカクテル[7]。
- 『スーパーナチュラル』 - アメリカのテレビドラマ。天国でアルベルト・アインシュタインがホワイト・ルシアンを作るシーンがある。
バリエーション
- スリム・ルシアン[7]
- 生クリームを豆乳または低脂肪乳に替える。
- アンナ・クルニコワ[7]
- 生クリームを無脂肪牛乳またはケフィアに替える。名前は同名のプロ・テニス選手から。
- ホワイト・メキシカン[7]
- 生クリームをオルジェー・シロップに替える。
- ホワイト・キューバン[7]
- ウォッカをラム酒に替える。
出典
- ^ a b c “ホワイト・ルシアン レシピ”. サントリー. 2022年8月12日閲覧。
- ^ a b c d e f 福西英三『カクテル教室』保育社、1996年、37頁。ISBN 978-4586508877。
- ^ a b c d e 『カクテルをたしなむ人のレッスン&400レシピ』日本文芸社、2021年、149頁。 ISBN 978-4537218695。
- ^ a b c マーク・カーランスキー、髙山祥子 訳『ミルク進化論』パンローリング、2019年、64頁。 ISBN 978-4775942147。
- ^ 『POPEYE(ポパイ) 2022年 9月号 [シティボーイ、はじめて1人でバーに行く。]』マガジンハウス、2022年、41頁。
- ^ 『POPEYE(ポパイ) 2021年 6月号 [ENJOY COOKING 腹が減ったら、料理をしよう。]』マガジンハウス、2021年、127頁。
- ^ a b c d e f g マリア・アフォニナ (2021年8月13日). “「ホワイト・ルシアン」、明るい平和主義者のためのカクテル(レシピ)”. ロシア・ビヨンド. 2022年8月12日閲覧。
外部リンク
固有名詞の分類
- ホワイト・ルシアンのページへのリンク