フロリダ湾
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フロリダ湾(Florida Bay)は、フロリダ本土の南端(エバーグレーズ)とフロリダキーズの間に位置する入り江。その面積にはいろいろな定義があり、800平方マイル (2,100 km2)[1]、あるいは850平方マイル (2,200 km2)[2]、あるいは1,000平方マイル (2,600 km2)[3]である。フロリダ湾のほぼ全ては、エバーグレーズ国立公園に含まれている。また、南端のフロリダキーズに沿って、ナショナルキーズ国立海洋保護区となっている。フロリダ湾の一部の湾泥は、古生物を調査するための標本として抜き取られた[4]。湾には大きな漁場となっていると浅瀬と窪地がある。ここでは、マングローブフエダイやサバなどの魚が捕れる。
このエリアは、年間500もの竜巻が発生することから、「世界の竜巻首都」と考えられている。竜巻は、6月と10月に多いが、年中を通じて発生する[5]。
出典
- ^ Everglades National Park, Park Vision
- ^ Florida Bay, Encyclopædia Britannica Online
- ^ The Ecology of Florida Bay, by Daniel Phirman
- ^ [1]
- ^ Global security.org – Naval Air Station, Key West
外部リンク
フロリダ湾
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「エバーグレーズの地形と生態系」の記事における「フロリダ湾」の解説
海岸と内陸の三角江の大半はマングローブ林でできているので、海岸沼地とベイの間に境はなく。フロリダ湾の生態系はエバーグレーズの一部だと考えられる。フロリダ湾の800平方マイル (2,100 km2) がエバーグレーズ国立公園の中で最大の水域として保護されている。フロリダ湾には約100のキー (島) があり、その多くはマングローブ林である。大きな島は硬木叢林に変わっている可能性がある。テンサウザンド諸島とケープ・セイブルは海水の湾と淡水の沼が縒り合わさるという性格を共有している。 エバーグレーズからフロリダ湾に入る淡水は海草や藻の広大な床を形成するための理想的な条件を作り出しており、それが湾内の動物の命を支えている。ウミガメやマナティが海草を食べ、フナクイムシ、二枚貝、軟体動物など無脊椎動物が藻の塊や微小プランクトンを消化している。メスのウミガメは毎年岸に上がって巣を作り、マナティは冬の間を湾内の温かい海域で過ごす。カルーサ族インディアンは道具を作るための密度の高い岩石が無かったので、海洋無脊椎動物の殻を様々な用途に用いた。ダイオウイトマキボラ、ヒダリマキウェルク、クラウンボラを飲み物の容器、ピック、ナイフ、キリに使った。 海草は海底を安定させ、波のエネルギーを吸収して海岸線を浸食から守る。エビ、イセエビ、ウニが海草の中で生活し、植物プランクトンを餌にしている。それらはより大きなサメ、エイ、カマス、キングマッケレルなどの餌になる。フロリダ湾は水深が浅く、日光が豊富に届くので、サンゴ礁や海綿動物もいるが、州内のサンゴ礁の大半はフロリダキーズに近い方にある。エバーグレーズのキーはマングローブ林を育むが、1935年のレイバーデイ・ハリケーンでほとんど居なくなったオオアオサギのような水禽の営巣地でもある(ハリケーンの後は僅か146羽が数えられただけだった)。その後2,000羽以上まで戻っていたが、1960年のハリケーン・ドナでも危険な状態となり、35ないし40%を減らした。 フロリダ湾の海底は海流と風で形成されている。しかし1932年以後、海面が100年につき1フィート (30 cm) のペースで上昇している。マングローブ林が海岸線を築き、安定化させているが、樹木が築き上げる以上のペースで海面が上昇している。
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