フォワードジャストン(FORWARD JUSTON)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 10:25 UTC 版)
「いすゞ・フォワード」の記事における「フォワードジャストン(FORWARD JUSTON)」の解説
フォワードのシャーシにエルフのキャブを載せたモデル。海外ではNQR/NRR(Nシリーズの一ラインナップ)として発売されている。三菱ふそう・ファイターやUD・コンドルにも同様に2トン車のキャブを載せたモデルが存在した。 小型・軽量なエルフのキャビンを使い、前軸に掛かる空車重量を減らす事ができたため、キャブバッククレーンやダンプ・ミキサーの架装に有利で、フォワードと同じGVW8トン未満クラスながら積載量を多く取る事ができ、フォワードのベッドレスキャビンよりも更にキャビンが短いため、フォワードと同じ車両全長なら荷台を長く、同じ荷台長なら全長を短くする事ができた。 又、フォワードに比べ廉価であった事から、ごみ収集車やバキュームカー、レンタカー会社等で保有されていた。車内はオルガン式ブレーキペダルとエア圧メーターが追加され、助手席側窓ガラスが安全窓を避ける形で昇降する他はほぼ同一。GVW8トン超となる車両は存在しなかった。 キャビンのベースとなるエルフのマイナーチェンジや長いモデルライフによる陳腐化によって廃止となったが、後年、GVW8トン未満(積載量4トン)クラスのエルフが登場することになる。 ウィキメディア・コモンズには、フォワードジャストンに関連するカテゴリがあります。 1986年(昭和61年)9月セミキャブオーバーのフォワードS(Sキャブ・初代フォワード)を16年ぶりにフルモデルチェンジする形で登場。キャブは4代目エルフの物を流用した。キャブサスペンションやルーフベンチレーターを標準装備した。エンジンは6BG1型・175ps、6BG1-N型・155psの2種類。 1988年(昭和63年)8月マイナーチェンジ。フロントグリル・車名デカールを変更し、グリルはフォワードジャストン専用の物に変更。安全窓を標準装備。 1990年(平成2年)6月マイナーチェンジ。ヘッドランプが角形4灯から異形2灯タイプに変更された。ISUZUロゴが現在の書体になる。エンジンを6HE1型に変更し、平成元年排出ガス規制適合。 1994年(平成6年)7月フルモデルチェンジ。キャブを5代目エルフ、エンジンとシャシーを4代目フォワードの物に変更。ブレーキにエアオーバーハイドロリックブレーキ(AOH)を採用した。3速ATが設定される。 1995年(平成7年)5月一部改良。エンジンを6HH1型に変更し、平成6年排出ガス適合。 1996年(平成8年)1月軽量仕様のフォワードジャストンII(NQR)を追加。エンジンは4HE1-T型・160ps。 1997年(平成9年)マイナーチェンジ。フロントグリルの塗装変更とISUZUロゴのエンブレム化。 1999年(平成11年)4月マイナーチェンジ。エンジンを6HL1型に変更し、平成10年排出ガス規制適合。エアバッグと液晶式オドメーター・トリップメーターが装備される。バンパーは形状が変更され、樹脂製からスチール製となりカラード化された。 1999年(平成11年)8月フォワードジャストンIIをマイナーチェンジ。エンジンを4HJ1型と4HK1-T型に変更し、平成10年排出ガス規制に適合。エアバッグと液晶式オドメーター・トリップメーターが装備されたほか、エルフと同型のメッキグリルに変更された。 2002年(平成14年)スムーサーFを設定。フォワードジャストンII生産終了(エルフに統合)。 2004年(平成16年)4月DPDを搭載し平成15年排出ガス規制に適合。 2007年(平成19年)生産終了。
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