ビング・クロスビーのバージョンとは? わかりやすく解説

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ビング・クロスビーのバージョン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 09:29 UTC 版)

ホワイト・クリスマス (曲)」の記事における「ビング・クロスビーのバージョン」の解説

この歌を最初に発表したのはビング・クロスビーであり、クロスビーホスト据えたNBCラジオ番組『The Kraft Music Hall』の1941年クリスマス放送でこの曲を歌ったが、その際音源残っていないとされる1942年5月29日クロスビーは、ジョン・スコット・トロッターの楽団、ケン・ダービー・シンガーズと一緒に、この曲をデッカ・レコード録音し映画スイング・ホテル』で使用された6曲を集めたSP盤アルバム収められ7月30日発売された。当初クロスビーはこの歌について、特に何とも思っていなかった。クロスビーバーリンに「この曲には何も問題はないよね、アーヴィングと言ったけだったという。 初めのうち「ホワイト・クリスマス」は、同じ映画からの最初ヒット曲ビー・ケアフル、イッツ・マイ・ハート (Be Careful, It's My Heart)」の陰に隠れていた。しかし、1942年10月末には「ホワイト・クリスマス」が人気ラジオ番組『Your Hit Parade』でチャート首位に立ち、そのまま翌年まで首位留まり続けた。 しばしば指摘されることであるが、物憂げ雰囲気(昔よく知ってたような雪景色クリスマス夢見ている、という設定など)と、心地よい家郷雰囲気(輝き、といった描写)が混ざり合ったこの曲は、第二次世界大戦下にあった聴き手たちの心に、特に強く響くものであった米軍放送には、この歌のリクエスト殺到した)。 1942年中、クロスビー録音は、ビルボードのポップ・チャートの首位11週間立ち続けた。さらに当時ビルボードによる黒人音楽チャート(黒人音楽系のラジオ局における放送回数などによる)「Harlem Hit Parade」(現在のHot R&B/Hip-Hop Songs」の前身)においても3週にわたって首位に立ち、クロスビー黒人チャート初め登場させた曲となったその後デッカシングル盤再発売し、1945年1946年のクリスマス・シーズンにも「ホワイト・クリスマス」はチャート首位立った(1946年シーズンについては1947年1月4日付)。つまり、中断挟んで3度全米チャート首位立った唯一のとなったのであるその後もこの曲は、毎年のようにポップ・チャートに浮上しビルボード1963年から独立したクリスマス・チャートを季節合わせて掲載するうになるまで、その回数20回におよんだ。なお、ビルボードのクリスマス・チャートでは1969年1983年のクリスマス・シーズンにクロスビーの「ホワイト・クリスマス」はチャート首位立っている。 ミュージカル映画スイング・ホテル』で用いられていた「ホワイト・クリスマス」は、1942年アカデミー歌曲賞受賞した映画の中でクロスビーは、女優マージョリー・レイノルズデュエット歌っているが、歌声はマーサ・ミアーズが吹き替えたものである。今では有名なこの場面は、当初撮影案にはなく、当初クロスビーではなくレイノルズひとりで歌うことになっていた。 今日、よく聴かれクロスビーの「ホワイト・クリスマス」は、1942年録音のものではない。1947年3月18日クロスビーデッカ・レコードスタジオ呼ばれ、この曲を再録音した。1942年録音マスターは、既に頻繁に使用され消耗していた。初録音の音を正確に再現することに意が払われ、再びトロッター楽団とケン・ダービー・シンガーズがクロスビー伴奏をした。それでもオーケストレーションには微妙な差異があり、新たにチェレスタフルート加えられ導入部がより明るくなっているところは最もわかりやすい1947年版クロスビーの「ホワイト・クリスマス」は、ビルボードのポップ・チャートでは最高3位記録したクロスビーはこの歌の成功への自分貢献について否定的な姿勢だったが、その後のキャリアにおいては、この曲とずっと結びつけられることになったクロスビー主演した1954年ミュージカル映画ホワイト・クリスマス』は興行的に大成功収めた

※この「ビング・クロスビーのバージョン」の解説は、「ホワイト・クリスマス (曲)」の解説の一部です。
「ビング・クロスビーのバージョン」を含む「ホワイト・クリスマス (曲)」の記事については、「ホワイト・クリスマス (曲)」の概要を参照ください。

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