ビジョン・クエストとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ビジョン・クエストの意味・解説 

ビジョン・クエスト/青春の賭け

(ビジョン・クエスト から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 15:17 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ビジョン・クエスト/青春の賭け
Vision Quest
監督 ハロルド・ベッカー
脚本 ダリル・ポニックサン
原作 テリー・デイヴィス
製作 ピーター・グーバー
ジョン・ピーターズ
製作総指揮 アダム・フィールズ
出演者 マシュー・モディーン
リンダ・フィオレンティーノ
音楽 タンジェリン・ドリーム
撮影 オーウェン・ロイズマン
製作会社 ワーナー・ブラザース
配給 ワーナー・ブラザース
公開 1985年2月15日
1985年8月3日
上映時間 106分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $12,993,175[1]
テンプレートを表示

ビジョン・クエスト/青春の賭け』(原題:Vision Quest)は、1985年制作のアメリカ合衆国の映画

ワシントン州の高校でレスリング部に所属する男子生徒の、過酷なトレーニングに打ち込む日々と、年上女性との恋を描いた青春ドラマ。

あらすじ

緑豊かなワシントン州スポケーン。ラウデン・スウェインはトンプソン高校に通う18歳の高校生である。彼は先週18歳になったばかりだが、漫然と日々を過ごしていたことを反省し、なにかやらねばならないと決意する。

レスリング部の190ポンド(82キロ)級でトップの彼は、高校対抗試合で降級して178ポンド(77キロ)級に挑戦したいと宣言し、みんなを驚かせる。コーチに呼び出された彼は、さらに下の168ポンド(73キロ)級でブライアン・シュートと戦いたいと告白する。ブライアン・シュートはフーバー高校の168ポンド級の州チャンピオンで、そのあまりの強さ故にモンスターの異名を持っていた。10キロ近く減量するだけでも大変なのに、その上モンスターのシュートを相手にするとは正気ではないと、コーチに呆れられる始末だった。チームの和を乱す自分勝手なメンバーだとして、主将のオットーはラウデンを目の敵にしていた。

ある日、ラウデンが学校帰りに父親の働く中古車店の前を通りかかると、人だかりができていた。カーラという若い女性にポンコツ車を売りつけた経営者を、従業員であるラウデンの父親が殴ったのだ。車の故障が直るまで、カーラはスウェイン家に滞在することになった。彼女はニュージャージーからサンフランシスコへ向かう途中だった。ラウデンの母親は男を作って家を出ていた。

カーラと同居を始めてから、次第にラウデンは彼女に心を奪われていく。レスリングのトレーニングにもいまいち身が入らない。過度のトレーニングと減量のため、授業中に失神した彼は、国語のテネラン先生に、カーラに対する恋慕を告白する。

コーチ室に呼び出されたラウデンは、降級してシュートと戦うなどというバカげた考えは捨てて、今のクラスで州チャンピオンを目指して奨学金を得るべきだと、コーチに諭される。が、彼は決心を翻そうとしない。無謀なチャレンジで将来を棒に振るのは許さない、それが嫌ならやめちまえと、とうとうコーチもさじを投げた。遅刻してジムに戻ったラウデンは、それでもチーム・プレイヤーかと、オットーになじられる。レスリングはチーム競技じゃない、マットに出ているときチームが力になるかと、ラウデンは言い返し、ペグボードを登り始める。みんなトレーニングをやめてペグボードの下に集まり始める。いつの間にかオットーはラウデンに声援を送り始めていた。そしてとうとう、ラウデンはペグボードの頂上にたどり着く。チームメートからは割れんばかりの拍手。そこへやってきたコーチも彼の熱意に折れ、お前には負けた、飢え死にだけはするなよと、降級を認める。

パブでカーラとテネラン先生が会っているのを見て、ラウデンは嫉妬し、カーラとラウデン先生を露骨に無視し、避けようとする。そのことをカーラになじられ、つい彼女をベッドに押し倒そうとするが、彼女の激しい抵抗を受ける。セックスしか頭にないガキなんかに興味はないと、彼女から厳しい批判を受け、彼は反省する。

シュートとの試合が目前に迫った週末、山奥に独り住まいする父の体の具合が悪いので、様子を見に行ってほしいと、ラウデンは父親から頼まれる。彼はカーラと一緒に車で出かける。道中、ラウデンは自分は童貞なのだと、彼女に打ち明ける。彼女もまた、テネランとはなにもない、ただの友達だと告げる。しかし彼には信じられなかった。セックスがすべてではない、そこが分からないところがまだ子供なのだと、彼女は彼を諭す。

祖父を見舞った帰り道、ついにラウデンとカーラは結ばれる。彼はすっかり舞い上がり、シュートとの試合も、そのためのつらい減量も、どうでもよくなってきたと彼女に言う。そんな彼に、一度決めたことはやり遂げて、シュートと戦うと約束してと、彼女は言う。

その後、彼女はなにも言わずに家を出て行く。学校から帰宅したラウデンは、彼女が去ったことを知り、呆然とする。

いよいよフーバー高校との試合の日がやってくる。ロッカールームで着替えている彼のところに、不意にカーラが現れる。黙って去ったことを責める彼に、私がいたらあなたは試合を捨てていた、一度決めたことはやり遂げてほしかったと、彼女は言う。悔いはないと言うラウデンに、あいつをやっつけてと、彼女は言った。

ラウデンとシュートの試合が始まる。勝負はまったくの互角で、白熱のシーソーゲームが続く。が、4点の僅差でシュートがリードしていた。試合の残り時間はあと27秒。果たしてラウデンは逆転できるのか。

キャスト

脚注

外部リンク


ビジョン・クエスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 01:03 UTC 版)

スー族」の記事における「ビジョン・クエスト」の解説

インディアンは夢を非常に重要視し、夢から啓示ビジョン)を得ようとする。「サンダンス」では、「チャン・ワカン」に触れている時か、「ピアッシングの苦行」の際に啓示を受けるとされ、この夢は非常に重要視されるタタンカ・イヨタケシッティング・ブル)はリトルビッグホーンの戦い前に聖なる岩」の上独りサンダンス行い第七騎兵隊全滅するビジョン得た。 現在も夢から啓示を得る儀式「ビジョン・クエスト」 (Vision quest) は、多くインディアン部族成人儀式として重要であり、これはスー族では「ハンブレチヤ」と呼ばれ思春期迎えた若者や、問題抱えた者が深山スー族ではパハ・サパなど)へ分け入り独りっきりで断食苦行行い未来に繋がる夢を得るのである。 この苦行には呪い師友人親戚後見人につき、一緒に山へ入り、まず「イニカガーピ・オケヤ(スウェット・ロッジ」で体を浄める。それから人一人入れ縦穴の奥が横穴になったカギ状の穴(ビジョン・ピット)に向かう。この際色とりどりの布や煙草呪い袋、神聖な石やいろいろな動物頭蓋骨などが供えられる苦行者がこの穴に毛布くるまれて入ると、その上に防水布と土をかぶせられ埋葬されたような格好となる。こうして穴の中で苦行者は4日4晩、飲まず食わずで大精霊に身と骨を捧げビジョン乞うのである岩の上や木の陰でこの苦行を行う者もいる。タシュンカ・ウィトコ(クレイジー・ホース)は岩の上でこれを行った女子場合2日2晩で、穴に入らず岩や木の陰で行う。 この際に穴に持ち込めるものは「ワグムハ(瓢箪ガラガラ)」と「聖なるチャヌンパパイプ)」、煙草の袋のみである。苦行者が男性なら、この「ワグムハ」にはその妻や母親祖母、妹などが「チェピ・ワヌンヤンピ(大地に肉を捧げる儀式)」という特別な儀式行い彼の痛み和らげるようにと、自分の腕の皮膚切り取って10欠片切り分けたものが中につめられる苦行者はこの肉親痛み癒しとしてワグムハを振り鳴らし祈りをただ捧げ続けのである四日間苦行終わったとき、その者は成人となり、インディアンの名をもらう。呪い師から受けた夢の啓示解釈は、その後人生指針となる。20世紀スー族呪い師、ターカ・イシテ(レイムディアー)はこのハンブレチアで、自らがとなって大空飛び祖父ターカ・イシテの霊に会い、その名を受け継ぎ正式に呪い師「ターカ・イシテ(足が不具の鹿)」となった

※この「ビジョン・クエスト」の解説は、「スー族」の解説の一部です。
「ビジョン・クエスト」を含む「スー族」の記事については、「スー族」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ビジョン・クエスト」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ビジョン・クエスト」の関連用語

ビジョン・クエストのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ビジョン・クエストのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのビジョン・クエスト/青春の賭け (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのスー族 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS