ヒット作と成長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/07 16:25 UTC 版)
「バンジー (ゲーム会社)」の記事における「ヒット作と成長」の解説
『Pathways-』の制作後、ストーリー性がゲームの価値を大いに左右すること、ストーリー表現にグラフィックスが重要なことに着眼し、1994年にSF風の3D FPSゲーム『Marathon』を発表する。『Marathon』は詳細なバックグラウンドストーリーのほか、対話的に進むシナリオと当時としては精細な3Dグラフィックス、パズル的な仕掛けを含めた立体的なマップ、弾避けや照準の上下などのアクション性、ネットワークプレイなどを取り入れ、Macintoshゲーム市場におけるヒット作となった。なお、当時はDOS/V市場で3D FPS『Doom』(1993年)が人気を博していた時代背景がある。1995年には続編となる『Marathon 2: Durandal』を発表し、1996年にはシリーズ完結作となる『Marathon Infinity』を発表した。『Marathon 2』ではバンジー製ゲームとしては初のWindows版移植が行われ、このヒットによりバンジーの売り上げは500%の成長となった。 この時期には自社開発以外の製品も取り扱っており、1996年にCrack dot Comによる2Dアクションシューティングゲーム『Abuse』のMacintosh版と、パンゲア・ソフトウェアによる3Dアクションアドベンチャーゲーム『Weekend Warrior』を発売したほか、『Marathon 2』のゲームエンジンを外部企業にライセンスし、同エンジンを使用した3D FPSゲーム『Prime Target』(1996年、WizardWorks開発)、『ZPC』(1996年、Zombie Studios開発)、『Damage Incorporated』(1997年、Paranoid Productions開発)が制作された。 1997年には『Marathon』の開発チームの多くを引き継ぎ、中世ファンタジー風の3Dリアルタイムストラテジーゲーム『Myth: The Fallen Lords』を発表した。同作は35万本のヒットとなり、1998年には続編の『Myth II: Soulblighter』を発表した。『Marathon』では主にLANでのネットワークプレイを対象としていたが、『Myth』ではインターネットでのネットワークプレイのためにBungie.netというサービスを立ち上げ開放したほか、Macintosh版とWindows版の同時発売を実現した。 1997年、バンジーは開発力の拡張のためカリフォルニア州に開発スタジオ「バンジー・ウエスト」を開設し、2001年にバンジー・ウエストによるSF風の3Dアクションゲーム『Oni』を発表した。『Oni』は日本のSFアニメ(とりわけ『攻殻機動隊』)に影響を受けた世界観を持っており、リアルタイムレンダリングによるカットシーンを取り入れたほか、火器に加え格闘を取り入れたアクション性の高いゲームプレイになっている。また、Macintosh版、Windows版に加えPlayStation 2版を発売し、バンジーとしては初の家庭用ゲーム機向けソフトウェアとなった。 また、1999年にはテイクツー・インタラクティブ・ソフトウェアに株式の19.9%を譲渡する契約を結び、大手ゲームパブリッシャーであるTake-Two-によるMythシリーズと『Oni』の販路を得た。
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