ヒットした要因についての分析
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 07:16 UTC 版)
「江南スタイル」の記事における「ヒットした要因についての分析」の解説
同曲が世界的大ヒットになった要因について、関西大学教授の三浦文夫は「彼の楽曲はよくできています。まずヒップホップ系の16ビートで、乗りやすい。ん・たあ・ん・たあ、というように2拍目と4拍目を強調する『後ノリ的感覚』もある。自然と体が動くようになっています。しかもサウンド的には、アメリカの最先端の音作りとほとんど同じです。それに加えて、Twitterなどで拡散しやすい要素がある。小太りで、セレブな遊び人。それがお馬鹿をやっている。そして、なんだかんだ言っても、インパクトの強いのはあの踊り(引用者注:乗馬ダンス)。『見た?』となりますよ」と指摘していた。タレントのデーブ・スペクターは「アメリカのテレビ局は、ユーチューブで何百万回も再生された話題の人を呼ぶ。彼が日本を後回しにしてアメリカに行った、というより、先に飛びついたのがアメリカなんです。」「ビルボードで上位にランキングされ続けているのは、ラジオの影響も大きい。アメリカではテレビよりもラジオからヒット曲が生まれる。」「エルビス・プレスリーの時代から、アメリカで歌が評価される要素の一つに、ノリがいいか、踊れるかどうかもある。それを『江南スタイル』は十分に満たしている」と三浦は指摘していた。 ラジオDJで韓国大衆文化ジャーナリストの古家正亨は『江南スタイル』を「YouTubeの時代になって、音楽は聴くものから見て体感するものに変わってきました。『江南スタイル』の大ヒットは、シュールな映像とキャッチーな馬ダンスが世界中の人を虜にしたんでしょう。アメリカ人にとっては、江南(ソウルにあるリッチでおしゃれなエリア)のことも知らないだろうし、韓国語の歌詞だって理解できない。つまり、詞も曲もどうでもよくて、ただおもしろいんだと思います。かつて世界を席巻した“マカレナ(引用者注:恋のマカレナ)”や“マイアヒ(引用者注:恋のマイアヒ)”のヒットと同じ要素を持っています」と指摘していた。また、古家は「ちょうど『江南スタイル』がヒットしていた昨年(2013年)の秋、僕がたまたまハワイにいたので、現地の人々に『江南スタイル』のどこが面白いのかと質問したところ、ほとんどの人が『歌詞は良くわからないけど、頭に残るフレーズとダンスが面白い』と答えていたのが印象的でした」とも述べていた。 PSYは「あれはもう事故のようなものなので、そうそう起こることではありません。あんな事故がしょっちゅう起こっていたら人類は滅びてしまいます」と語っている。
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