ハビャリマナ大統領の暗殺から虐殺初期までとは? わかりやすく解説

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ハビャリマナ大統領の暗殺から虐殺初期まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 17:09 UTC 版)

ルワンダ虐殺」の記事における「ハビャリマナ大統領の暗殺から虐殺初期まで」の解説

詳細は「ハビャリマナとンタリャミラ両大統領暗殺事件」および「ルワンダ虐殺における初期の出来事」を参照 1994年4月6日ルワンダのハビャリマナ大統領ブルンジンタリャミラ大統領搭乗する飛行機が、何者かのミサイル攻撃受けてキガリ国際空港への着陸寸前撃墜され両国大統領死亡した攻撃仕掛けた者が不明であったため、ルワンダ愛国戦線過激派フツ双方互いに非難行った。そして、犯行者身元に関する陣営意見相違したまま、この航空機撃墜による大統領暗殺1994年7月まで続くジェノサイド引き金となった4月6日から4月7日にかけて、旧ルワンダ軍 (FAR) の上層部と国防省官房長であったテオネスト・バゴソラ(英語版大佐は、国際連合ルワンダ支援団ロメオ・ダレール少将口頭議論行った。この時ダレール少将は、法的権限者アガート・ウィリンジイマナ首相にアルーシャ協定基づいて冷静に対応し事態コントロールするよう伝えることをバゴソラ大佐強く依頼したが、バゴソラ大佐はウィリンジイマナ首相指導力不足などを理由拒否した最終的にダレール少将は、軍によるクーデターの心配はなく、政治的混乱回避可能であると考えた。そしてウィリンジイマナ首相保護する目的ベルギー人ガーナ人の護衛送り7日午前中に首相ラジオ国民に対して平静呼びかけることを期待した。しかし、ダレール少将とバゴソラ大佐議論終わった時点ラジオ局は既に大統領警備隊占拠しており、ウィリンジイマナ首相スピーチ不可であった。この大統領警備隊によるラジオ局制圧の際、平和維持軍捕虜となり武器没収された。さらに同日午前中、ウィリンジイマナ首相は夫とともに大統領警備隊により首相邸宅殺害された。この際首相邸宅警護していた国際連合ルワンダ支援団護衛のうち、ガーナ兵は武装解除されたのみであったが、ベルギー小隊10人は武装解除の上連行された後、拷問受けた後に 殺害された。 この事件に関しては、2007年にベルギーブリュッセルの裁判所において、ベルギー兵の連行命じたベルナール・ントゥヤハガ(英語版少佐有罪判決受けた首相以外にも農業・畜産森林大臣のフレデリック・ンザムランバボ(英語版)や労働社会問題大臣のランドワルド・ンダシングワ(英語版)、情報大臣のフォスタン・ルチョゴザ(英語版)、憲法裁判所長官のジョゼフ・カヴァルガンダ(英語版)、前外務大臣のボニファス・ングリンジラ(英語版)などのツチ穏健派フツ、あるいはアルーシャ協定支持した要人次々と暗殺された。このジェノサイド初日の出来事に関して、ダレールは自著Shake Hands with the Devil』にて以下のように述べている。 私は軍司令部召集しガーナ准将のヘンリー・アニドホ(英語版)と連絡取った。アニドホ准将ゾッとするようなニュースを私に伝えた国際連合ルワンダ支援団保護していた、ランドワルド・ンダシングワ(自由党党首)、ジョゼフ・カヴァルガンダ(憲法裁判所長官)、その他多く穏健派要人大統領警備隊によって家族と共に誘拐され殺害された……(中略)……国際連合ルワンダ支援団フォスタン・トゥワギラムング救出し、現在はトゥワギラムングを軍司令部で匿っている。 上記のように、共和民主運動指導者であったトゥワギラムングだったが国際連合ルワンダ支援団保護受けて暗殺免れた。トゥワギラムングもウィリンジイマナ首相死後首相へ就任する考えられていたが、4月9日暫定大統領となったテオドール・シンディブワボが首相として任命したのはジャン・カンバンダ(英語版であったルワンダ紛争終結後1994年7月19日、トゥワギラムングはルワンダ愛国戦線樹立した新政権首相へ就任した

※この「ハビャリマナ大統領の暗殺から虐殺初期まで」の解説は、「ルワンダ虐殺」の解説の一部です。
「ハビャリマナ大統領の暗殺から虐殺初期まで」を含む「ルワンダ虐殺」の記事については、「ルワンダ虐殺」の概要を参照ください。

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