ハナミョウガとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 植物 > 草木 > ミョウガ > ハナミョウガの意味・解説 

はな‐みょうが〔‐めうが〕【花×茗荷】

読み方:はなみょうが

ショウガ科常緑多年草山地生え、高さ4060センチ長楕円形で、互生する5、6月ごろ、赤い斑のある白花集まって咲き広楕円形の実が赤く熟す種子漢方伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)とよび、健胃薬にする。《 夏》「病人に一と間を貸しぬ—/立子


花茗荷

読み方:ハナミョウガ(hanamyouga)

ショウガ科多年草薬用植物

学名 Alpinia japonica


花茗荷

読み方:ハナミョウガ(hanamyouga)

樹陰の地に自生する野草初夏、赤いすじの入った白花穂状咲かせる

季節

分類 植物


ハナミョウガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/26 07:39 UTC 版)

ハナミョウガ
ハナミョウガの写真集
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
: ショウガ目 Zingiberales
: ショウガ科 Zingiberaceae
: ハナミョウガ属 Alpinia
: ミョウガ A. japonica
学名
Alpinia japonica (Thunb.) Miq.[1]
和名
ハナミョウガ

ハナミョウガ(花茗荷、学名Alpinia japonica (Thunb.) Miq.[1])は、ショウガ科ハナミョウガ属分類される多年草の1[2][3][4]和名は、茎ミョウガに似ていて、茎頂にをつけることに由来する[3]。中国名が山姜

特徴

高さ30-60 cm[2]、束生する[4]は2年生で斜上する[4]根茎は太く分枝し、節に鱗状葉があり、若い部分は紅色[4]。葉は常緑、光沢は無く[5]、長さ15-40 cm、幅5-8 cmの広披針形で、両面特に裏面に細軟毛が多い[3]偽茎の先端に花を付ける[2]。長さ10-15 cmの穂状花序で、花軸に細毛が密生する[3]は狭長楕円形で早く落ちる[3]。花の長さはおよそ25 mmは白色の筒状で細毛があり、長さ10-12 mm、先は赤く3鈍歯があり1側が裂ける。内花被は上部が3裂し、背後の1片は長楕円形で立って雄蕊を包む[3]唇弁は卵形で先は2裂、白色で紅色の長さ約10 mmの条線があり、縁は波状に縮れ、基部の両側に黄赤色の付属片がある[3]。花期は5-6月[2][3]果実液果[4])は広楕円形で、赤く熟し長さ12-18 mm[3]、表面に細毛がある[2]種子は伊豆縮砂と呼ばれ用とされた[3][4]。花序に短い枝軸が出て、萼や果実に毛がほとんど無いものは、ツクシハナミョウガ(学名:Alpinia x kiushiana Kitam.[6]シノニムAlpinia japonica (Thunb.) Miq. var. kiushiana Kitam.[7])と呼ばれ、九州南部に分布する[3]

分布と生育環境

山地下に生育するハナミョウガ

中国(中部と南部)、台湾日本に分布する[4]

日本では、本州関東地方以西)、四国九州奄美諸島[3]に分布する[2]

暖帯から亜熱帯にかけて[4]山地の林下に生育する[2][3]クロセセリ幼虫が、葉を食草としている[8]

種の保全状況評価

日本では以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている。静岡県奥大井県立自然公園の特別地域などで、捕獲や採取等を規制する植物の指定を受けている[9]

脚注

  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ハナミョウガ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2018年12月23日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 林 (2009)、589頁
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 佐竹 (1982)、186頁
  4. ^ a b c d e f g h 牧野 (1982)、767頁
  5. ^ 佐竹 (1982)、185頁
  6. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ツクシハナミョウガ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2018年12月23日閲覧。
  7. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ツクシハナミョウガ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2018年12月23日閲覧。
  8. ^ 須田 (2012)、290頁
  9. ^ 奥大井県立自然公園特別地域で捕獲や採取等を規制する動植物” (PDF). 静岡県. pp. 2. 2018年4月22日閲覧。
  10. ^ 山梨県 レッドデータブックの改訂 (平成30年3月公開)” (PDF). 山梨県. pp. 100. 2018年12月13日閲覧。
  11. ^ 岐阜県レッドデータブック(植物編)改訂版、「ハナミョウガ」” (PDF). 岐阜県. 2018年12月13日閲覧。
  12. ^ 香川県レッドデータブック、「ハナミョウガ」”. 香川県. 2018年12月13日閲覧。
  13. ^ 京都府レッドデータブック2015、「ハナミョウガ」”. 京都府. 2018年12月13日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク




ハナミョウガと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハナミョウガ」の関連用語

ハナミョウガのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハナミョウガのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
エーザイエーザイ
Copyright(C) 1996-2025, Eisai Co., Ltd. All rights reserved.
エーザイ薬用植物一覧
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハナミョウガ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS