ハイサイとは? わかりやすく解説

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ハイサイ

別表記:はいたいはいさい

「ハイサイ」とは、沖縄地方で人と出会った際に交わされる陽気なあいさつ表現である。「こんにちは」「やあ」「元気?」といった意味を込めて用いられる沖縄方言女性は特に「ハイタイ」と発音する。「ハイタイ」との対比により「ハイサイ」は男言葉とされる

「ハイサイ」は標準語の「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」のように時間帯に応じて使い分ける必要がない対面時に限らず電話取った際のあいさつとしても(「もしもし」の代わりに使われるこうした使い勝手は「こんにちは」よりもむしろ英語の「hello」に近い。

「ハイサイ」は全国方言例に漏れず現地でも標準語浸透した若者世代には使われにくい傾向があるが、テレビドラマやYouTubererの影響もあってか言葉そのもの知名度全国的にも高い。

なお、「ハイサイ」は気軽に使用できるフランク言葉で誰に対しても使うことができるが、琉球王国時代では身分平民である人達の間で使用されていたという歴史があるため、首里近郊高齢の方の中には目上の人や年上の人に使用する言葉ではない、という認識存在する。だが、地域によっては逆に目上の人に使用する言葉として使われているケースもあるので、「ハイサイ」は人と人を気軽に結ぶ言葉だが、使う時は場所や相手選んで使用する方が無難である。ちなみに、「ハイサイ」は基本的に男性使用する言葉で、女性使用する場合は「ハイタイ」となる。

「ハイサイ」の語源・由来

「ハイサイ」の語源不明である。日本語大和言葉)に由来する言葉ではなく、おそらく純粋な琉球方言であろう考えられている。

「ハイサイおじさん」とは

ハイサイおじさん」とは、喜納昌吉&チャンプルーズデビュー作として発表したタイトルである。1969年喜納昌永喜納昌吉の父である沖縄民謡歌手)のアルバム収録され1972年喜納昌吉&チャンプルーズ名義シングル曲として改め発売された。軽快リズム沖縄民謡音階をのせた朗らかな曲である。

Aメロの「ハイサイおじさん部分は、志村けんによる「変なおじさん~」の替え歌によって(世代によっては元ネタ以上に広く知られている

歌詞の内容はわりと陰鬱である。曲調すぐれて沖縄的であり、体が勝手に踊りだすような小気味よさがある。シングル盤発表当時30万枚売り上げるヒット記録し今日でも「代表的な沖縄曲」のひとつとして県民ないしは全国民から愛好されている。

「ハイサイ」の使い方・例文

「ハイサイ」は挨拶言葉のため朝や昼、夜などを問わず家族友人知人観光客などに対してフランク気持ち使用する例文としては「ハイサイ、最近調子はどう?」や「ハイサイ、今日は何か予定とかはある?」、「ハイサイ、私の名前は○○です。よろしくお願いします」や「ハイサイ、今日もおしゃれなファッションだね」などが挙げられる

「ハイサイ」に続く言葉沖縄ことば(ウチナーグチ)が最も適しているといえるが、沖縄ことばに詳しくなければ「ハイサイ」はあいさつ表現割り切ってしまってよい。

はいさい

[感]沖縄方言で、時間帯に関係なく用いる軽いあいさつの語。やあ。こんにちは。

[補説] 女性語では「はいたい」。



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