ハアブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/28 09:21 UTC 版)
ハアブ(haab[† 1]) は、マヤ文明において、365日を一周期とする暦である。20日が1ヶ月となる18の「月」と、名前を持たず不吉だとされる5日間で構成されている[1][2]。ハアブ暦、おおよその1年とも[3]。
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注釈
- ^ コウ (2003) 137頁で確認した綴り。
- ^ ポプは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)およびコウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s コウ (2003) 77頁(図版19)で確認した綴り。
- ^ ウオは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)で確認した名称。ほか、コウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称はウォ。
- ^ シプは、コウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称。ほか、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)で確認した名称はシップ。
- ^ ソッツは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)およびコウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称。ほか、ロンゲーナ (2002) 106頁で確認した名称はソツ。
- ^ セックは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)で確認した名称。ほか、コウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称はセク、ロンゲーナ (2002) 106頁で確認した名称はツェク。
- ^ シュルは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)およびコウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称。
- ^ ヤシュキンは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)およびコウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称。
- ^ モルは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)およびコウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称。
- ^ チェンは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)およびコウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称。
- ^ ヤシュは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)およびコウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称。
- ^ サックは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)で確認した名称。ほか、コウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称はサク。
- ^ ケフは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)およびコウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称。
- ^ マックは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)で確認した名称。ほか、コウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称はマク。
- ^ カンキンは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)およびコウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称。
- ^ ムアンは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)で確認した名称。ほか、コウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称はムワン。
- ^ パシュは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)およびコウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称。
- ^ カヤブは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)およびコウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称。
- ^ クムクは、ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)およびコウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称。
- ^ ミラー&タウベ (2000) 136頁(図版上)で確認した名称はウアエブ、コウ (2003) 77頁(図版19)で確認した名称はワイェブ、ロンゲーナ (2002) 114頁で確認した名称はウァイェブ。
出典
- ^ a b c ミラー&タウベ (2000), p. 137.
- ^ コウ (2003), pp. 77-78.
- ^ a b コウ (2003), p. 77.
- ^ コウ (2003), p. 78.
- ^ ロンゲーナ (2002), p. 105.
- ^ a b ロンゲーナ (2002), p. 108.
- ^ a b ロンゲーナ (2002), p. 106.
- ^ ロンゲーナ (2002), p. 110.
- ^ ロンゲーナ (2002), p. 109.
- ^ ロンゲーナ (2002), p. 113.
- ^ a b ロンゲーナ (2002), p. 114.
ハアブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 02:00 UTC 版)
詳細は「ハアブ」を参照 ハアブにおける月名と表記配列番号標準表記/ユカテコ語表記(発音)マヤ文字表記 配列番号標準表記/ユカテコ語表記(発音)マヤ文字表記0Pop/Pop(ポプ) 9Yax/Yax(ヤシュ) 1Wo'/Uo(ウオ) 10Sak'/Zac(サク) 2Sip/Zip(シプ) 11Keh/Ceh(ケフ) 3Sotz'/Zotz(ソッツ) 12Mak/Mac(マク) 4Sek/Tzec(ツェク) 13K'ank'in/Kankin(カンキン) 5Xul/Xul(シュル) 14Muwan'/Muan(ムアン) 6Yaxk'in'/Yaxkin(ヤシュキン) 15Pax/Pax(パシュ) 7Mol/Mol(モル) 16K'ayab/Kayab(カヤブ) 8Ch'en/Chen(チェン) 17Kumk'u/Cumku(クムク) 18Wayeb'/Uayeb(ワイェブ) ハアブ暦は、1ヶ月が20日の18の月と、「ワイェブ」と呼ばれる年末に付け足される5日間の日で構成されている。ワイェブの5日間は、当時では不吉な日だと考えられていた。フォスターは2002年、「ワイェブの期間中、人間界と地底の間のポータルは解散した。境界線は、悪霊が災害を引き起こすことを妨げなかった。」と記した。悪霊を避けるため、マヤ暦を使用する地域などでは、ワイェブの期間中に独自の習慣と儀式を行っていた。その一例としては、人々は家を離れる事や、髪を洗ったり櫛をかけたりする事を避けていた事などが挙げられる。1982年にブリッカーは、ハアブは紀元前550年頃から、冬至の出発点として使用されるようになったと推定している。 現在、ハアブ暦における月の名前は、16世紀にディエゴ・デ・ランダやチュマイェルのチラム・バラムの予言書などによって書き写された資料における、植民地時代のユカテコ語の対応する名前で知られている。先コロンブス期のマヤ文字で書かれた碑文に基づくハアブのグリフネームの音韻分析の結果によれば、これらの20日間分のグリフネームは、地域や期間によってかなり変化していることを示している。これは、スペイン語のソースによる記録に先立つ古典期や後古典期の基本言語とその使われ方の相違を反映している。 ハアブ暦の日付は、その月における日付とそれに続く月の名前によって識別された。日付はその月の0日とみなされる指定された月の「座席」を意味するグリフから開始される。ただし一部では、この日は指定された月の前月の20日として扱われる場合もある。後者の場合、ポプの座席は日付は5ワイェブとなる。多くの場合、年の最初の日は0Pop(ポプの座席)だった。これに続いて1Pop、2Pop…19Pop→0Wo、1Wo…というように続けられた。 ハアブ暦における1年は正確な365日であり、実際の太陽年における残り約4分の1日については無視した。これは季節が毎年約4分の1日ずつ、暦年に対してずれていたことを意味し、特定の季節にちなんで命名された月名は、数世紀後にはこの季節に対応しなくなった。
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