ドーハ国際園芸博覧会とは? わかりやすく解説

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ドーハ国際園芸博覧会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/21 15:19 UTC 版)

EXPO 2023年 - 2024年
概要
BIE区分 国際園芸博覧会
名称 ドーハ国際園芸博覧会 2023
標語 緑の砂漠、より良い環境
面積 170 ha
観客数 422万人[1]
会場
カタール
都市 ドーハ
経緯
選出 2018年11月22日
初日 2023年10月2日
最終日 2024年3月28日
登録博覧会
前回 ドバイ国際博覧会ドバイ
次回 大阪関西国際博覧会大阪市
認定博覧会
前回 アスタナ国際博覧会アスタナ
次回 ブエノスアイレス国際博覧会ブエノスアイレス(中止))
園芸博覧会
前回 アルメーレ国際園芸博覧会アルメーレ
次回 横浜国際園芸博覧会横浜市
インターネット
ウェブサイト www.dohaexpo2023.gov.qa
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2023年国際園芸博覧会(英: Expo 2023 Doha)は、カタールの首都ドーハで開催された国際園芸博覧会である。

概要

  • 入場料 : 無料。[2]
  • テーマ :「Green Desert, Better Environment(緑の砂漠、より良い環境)」。
  • クラス:A1(最上位)[3]
  • 開催期間 : 2023年10月2日〜2024年3月28日[注 1]
  • 会場 : ドーハの中心部にあるアル・ビッダ公園(Al Bidda Park)。
  • 会場面積 : ペルシア湾を見渡す約170ヘクタールの敷地。[4]
  • 主会場面積 : 約80ヘクタール。[5]
  • 構成 : 「International zone」「Family zone」 「Cultural zone」の3つのエリア。

目的

EXPO 2023 ドーハのテーマは「Green Desert, Better Environment(緑の砂漠、より良い環境)」であり、持続可能性の目標達成に向けて、Gulf Organisation for Research and Development|湾岸研究開発機構(GORD)と提携した。[6] 主な目的は「砂漠化を軽減する最先端の手法について、人々を啓発・教育・奨励すること」にあり、博覧会は世界の専門家、NGO、政策決定者、参加者が「砂漠化」という地球規模の課題を議論する国際的なフォーラムとして位置づけられた。

カタール国家ビジョン2030との連携

カタール国家ビジョン2030に沿った目標は以下の通りであった

  • 砂漠気候で初めて開催される園芸博覧会とすること
  • 中東全域における「グリーンシティ」構想の中心としてカタールを位置づけること
  • カタールの土壌、水、気候に適した革新的な園芸を促進すること
  • 外国直接投資や商業機会の創出を通じて、カタール経済を活性化させること
  • スポーツ・環境・健康福祉の関連性に注目を集めること
  • 砂漠化を食い止めるための創造的な解決策を提示すること
  • 将来世代のために環境的に有益な遺産を残すこと[7][8]

この博覧会は、カタール国家ビジョン2030の持続可能な発展戦略に沿って企画され、環境意識の向上と市民参加の促進を目的としたものである。博覧会は、持続可能性に関する国内外の取り組みを統合し、各分野の関係者が知識を共有し、環境問題への革新的な解決策を模索するための国際的な交流の場となった。[9]

日本館

日本の花きや先進的な緑化技術を「Green Gift」 という形で官民連携により展示し、中東地域を含めた日本産花きの輸出振興を図るとともに、日本の緑化・環境技術の海外展開の促進を図ることを目的とした日本国出展テーマ「Green Gift from Japan」 (日本からの緑の贈り物)に基づき展示した。

日本国出展はインターナショナルゾーンでの出展となり、日本国屋内出展については主催者が建設するバイオドーム2内での出展、日本国屋外出展についてはバイオドーム2に隣接する区画での出展となった。2016年に開催されたトルコ・アンタルヤ国際園芸博覧会以来の屋内・屋外別区画での出展となった。

隣接する区画で一体的かつ統一的なコンセプトのもとに展示するため日本国屋外出展関係者とも連携し施工・整備等の準備を実施した。

区画面積は、日本国屋内出展約200㎡、隣接する日本国屋外出展は約790㎡であった。[10]

日本国屋外出展内に設けられた2027年国際園芸博覧会のコンセプトエリアでは、日本で次の国際園芸博覧会が開催されることや、開催都市である横浜市を紹介するパネル展示が行われた。また、日本国屋内出展でも、2027年国際園芸博覧会をポスターや映像によってPRした。2024年1月14日のジャパンデー(日本のナショナルデーイベント)にあわせ、1月9日から21日までの期間、横浜市と協力して屋内展示館のメイン展示を実施。「『YOKOHAMA』から巻き起こす新たな波(A new wave emerging from Yokohama)」をテーマにしたフラワーアレンジメントを展示し、2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)および開催都市・横浜の魅力を広く発信した[11]

延期

博覧会国際事務局(BIE)は、AIPHおよびカタール政府の要請に基づき、Expo 2020(ドバイ)の延期を受けて、2023年への開催延期を承認した。[5] この決定は、参加各国がCOVID-19パンデミックに直面する状況を考慮したものであった。[5]

BIE執行委員会は原則として延期を承認し、2020年12月1日の総会で正式に投票が行われた。[12] その結果、博覧会は2023年10月2日から2024年3月28日まで開催されることが決定し、正式名称は「国際園芸博覧会2023ドーハ・カタール(International Horticultural Expo 2023 Doha Qatar)」とされた。なお、前年には同国でFIFAワールドカップ2022が開催された。[13]

参加国

脚注

注釈

  1. ^ 当初は2021年10月14日から2022年3月17日までの開催が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響により2023年に延期された。





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