トラフィックの増大と配送遅延とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > トラフィックの増大と配送遅延の意味・解説 

トラフィックの増大と配送遅延

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 02:54 UTC 版)

電子メール」の記事における「トラフィックの増大と配送遅延」の解説

電子メールトラフィック多くは実はスパムメールである。バラクーダネットワークス報告によると、2007年中に送信されメールのうち90%から95%がスパムメールであったという。大量に送信されるこれらのスパムメールメールサーバ過大な負荷与えメール配送遅延原因となることもある。たとえば2004年7月下旬から8月上旬にかけて、大手インターネットプロバイダ@niftyで、海外から大量に送信されスパムメールによりメールサーバ断続的な負担掛かりメール受信支障生じる状態が続いた。(2010年10月ロシア摘発されスパムメール業者1日500億通を発信していたという。) また近年[いつ?]、トロイの木馬などのマルウェア感染したコンピュータ群によって引き起こされるDDoS型のスパム送信割合急激に増加しており、ますますメールサーバ多大な負荷を及ぼすものとされている(→ボットネット参照)。 スパム以外のトラフィック増大要因として、いわゆる年賀メール」(元旦前後発生する大量挨拶メール)の類もある。特に携帯電話等のメール機能は「即時意思疏通を図る手段」としてチャット的に利用される場合があるため、一般電子メール比べ大量かつ集中的に送信されやすく、これを原因とした配送遅延輻輳問題になる場合もある。この対策として、各通事業者年越時間帯利用自粛呼び掛けたり発信制限行ったりすることもある。かつてパソコン通信全盛だった時代には、処理の集中を防ぐため、あらかじめ年賀メールサーバ予約送信しておき元旦順次配送するといったサービス提供されていた。 なお、電子メール配送システム多くは、メールサーバ一定上の負荷掛かる送信保留し一旦スプール保存し後に(例え数時間後に)再送信試み仕組みになっているため、トラフィック一定量超える配送極端な遅延が起こる。この遅延メール1通毎に起こるため、同時期に送ったメールであっても、あるものは数秒で届きあるものは数時間で届くということになり、これを理解していない利用者の間ではメールを「送った」「送らない」で揉め恐れもある。 一時的なトラフィック増大スプール保存され保留メールは、多く場合時間の経過と共に処理され正常に戻るが、メールサーバ能力十分でない再送処理自体が間に合わなくなり送信者に失敗通知返送されることもある。なお、失敗通知すら返送されず「消滅」することは原理的にありえないメールサーバ能力追い付かない場合メール受信(SMTPコネクション)自体拒否するからである。よく年賀メール等で「トラフィック増大原因であるプロバイダメール紛失起きた」と、あたかも不可抗力であるが如き報道目にするが、正確にはそのプロバイダメールサーバ管理が適切でなく、混雑時の処理が正しく動作していないシステム不良である。[要出典] 同時多発テロ時にはニューヨーク周辺間のメール1日遅延するなどした他、2009年には南アフリカケープタウンヨハネスブルグ間700kmで実験が行われ、電子メールより伝書鳩の方が早く情報伝達できた。

※この「トラフィックの増大と配送遅延」の解説は、「電子メール」の解説の一部です。
「トラフィックの増大と配送遅延」を含む「電子メール」の記事については、「電子メール」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「トラフィックの増大と配送遅延」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「トラフィックの増大と配送遅延」の関連用語

トラフィックの増大と配送遅延のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



トラフィックの増大と配送遅延のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの電子メール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS