トラフィックの階層化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/19 02:30 UTC 版)
「トラフィックシェーピング」の記事における「トラフィックの階層化」の解説
単純なトラフィックシェーピング法では、転送レートに基づいてトラフィック全体を一様にシェーピングする。より洗練されたシェーパーでは、最初にトラフィックを階層化する。トラフィックの階層化とは、ポート番号やプロトコルの種類に基づいてパケットを分類することであり、分類された階層によって扱いを変える。各トラフィック階層ごとに最適な転送レートがあり、それぞれを優先順位付けしてシェーピングする。この優先順位付けはネットワーク管理者がアプリケーションのタイプ毎に扱いを変えるよう設定でき(例えば、ファイル共有よりもVoIPを優先するなど)、基本サービスと有料サービスで差をつけるといったことが可能である。 階層化は様々な手段で行われる。プロトコルに特有のビットパターンとのマッチングは、単純だがよく使われている技法である。例えば、BitTorrentプロトコルのハンドシェイク・フェーズには特有のパターンがある。特定のプロトコルをある階層に分類した上で、それにポリシーを適用し、他のフローにもある程度の品質を保証する(例えば、VoIPやストリーミングなど)か、ベストエフォート(最大努力)型のサービス品質を提供する。これはネットワークにトラフィックが流入する地点で行われ、トラフィックシェーピング制御機構が階層分類されたフロー毎にシェーピングできる粒度で行われる。
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