デッカ・レコード時代(1974年 - 1984年)
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1974年、レコード会社をデッカ・レコード傘下の「デラム」に移籍。セカンド・アルバム『ミラージュ(蜃気楼) (Mirage) 』を発表。 1975年、アメリカの作家ポール・ギャリコの短編小説「スノーグース」を基にした3枚目のスタジオ作品となるコンセプト・アルバム『スノー・グース (Music Inspired by The Snow Goose) 』を発表。リリース後、全曲を演奏する公演も開催。後に、ロイヤル・アルバート・ホールで ロンドン交響楽団と共演し、全曲を演奏(この模様は後述の1978年のライブ・アルバム『ライヴ・ファンタジア (A Live Record) 』に収録)。以後の公演でも本アルバムからの曲をセレクションしたメドレー (Selection From "THE SNOW GOOSE") を演奏しており、キャメルの代表作のひとつと言える。ただし、ギャリコ側が「スノーグース」の命名に難色を示したため、タイトル頭に "Music Inspired by" と付け加えて発表した。 1976年、4枚目のアルバム『月夜の幻想曲(ファンタジア) (Moonmadness) 』発表。後日、諸問題からダグ・ファーガソンを解雇し、元キャラヴァンのリチャード・シンクレア(ベース)に交代。ゲスト・メンバーとしてメル・コリンズ(サックス)等を迎えて活動。 1977年、アルバム『雨のシルエット (Rain Dances) 』を発表。 1978年、アルバム『ブレスレス - 百億の夜と千億の夢 (Breathless) 』を発表。アルバム収録後、ピーター・バーデンスがラティマーとの軋轢から脱退し、キャメルに入る以前にも活動していたヴァン・モリソンのバンドに加わる。後任に元キャラヴァンのヤン・シェルハース(キーボード)、さらにツアー・メンバーとしてやはり元キャラヴァンのデイヴ・シンクレア(キーボード)が参加。オリジナル・キャメルより元キャラヴァン・メンバーの比率が多くなり、『CARAMEL(キャラメル)』と渾名(あだな)された。 同年、2枚組アルバム『ライヴ・ファンタジア (A Live Record) 』を発表。これは初のライブ・アルバムであった。アルバム『雨のシルエット』までの初期からのライブ録音から選んだ楽曲と、ロンドン交響楽団と共演し『スノー・グース』全曲を演奏したライブ録音を収録。 1979年1月に初来日。ワールドツアー後、キャラヴァン再結成のためデイヴ・シンクレア、リチャード・シンクレアが脱退、さらにメル・コリンズも脱退。コリン・バスとキット・ワトキンスが加入。同年、アルバム『リモート・ロマンス (I Can See Your House From Here) 』を発表。 1980年1月に来日公演。アルバム一枚でキット・ワトキンスは脱退、代わりにダンカン・マッケイが加入。 1981年、アルバム『ヌードの物語 - Mr.Oの帰還 - (Nude) 』を発表(第二次世界大戦終戦後、フィリピンのルバング島で29年間投降しなかった日本兵の小野田寛郎氏の当時の生活の模様等を書いた本を、1979年の来日時、アンドリュー・ラティマーが日本のプロモーターから贈られて読み、インスパイアされ制作されたコンセプト・アルバム)。以降、後にラティマーの妻になる詩人スーザン・フーヴァーがコンセプト面の役割を担当。 1981年、アルコール問題などでアンディ・ウォードが脱退。オリジナル・メンバーはラティマーのみとなり、以後バンドそのものがラティマーのソロ・プロジェクトの性質を持つようになる。同年、アルバム『シングル・ファクター (The Single Factor) 』を発表。 1984年、ドイツの東西分裂(ベルリンの壁)をテーマとしたコンセプト・アルバム『ステーショナリー・トラヴェラー (Stationary Traveller) 』を発表。同年5月、キャメル結成20周年記念のライブをロンドンのハマースミス・オデオンで開催。元メンバーのピーター・バーデンスがゲストとして参加し数曲を共演。公演の模様は『プレッシャー・ポインツ - キャメル・ライヴ - (Pressure Points) 』として発売した。
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