デダーン型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 09:07 UTC 版)
コートのサービスサイドにデダーンと呼ばれる観客席があるものをデダーン型コートと呼ぶ。現代のジュ・ド・ポーム(リアルテニス)のコートとして一般的なタイプである。 デダーン、グリル、ウィニングギャラリーは、別名、勝利の窓(winning openings)とも呼ばれる。これらに向かってネットを挟んだ反対側のサイドにいるプレーヤーがボールを打ち込むと、そのプレーヤーはポイントを獲得できる。 デダーン型コートのハザードサイドの壁には一部せり出した部分があり、これをタンブール(tambour「太鼓」)と呼ぶ。このタンブールがあるためにハザードサイドはサービスサイドよりも横幅が若干狭くなっている。 16世紀イタリアで『球戯論』を著したアントニオ・スカイノは、フランス王アンリ2世がパリのルーヴル宮殿に建設したジュ・ド・ポームのコートに備え付けられていたギャラリーやタンブール、グリルについて、ボールの動きに複雑な変化をもたらしてプレーヤーや観客を楽しませ、「このラケット球戯の精妙さをさらに増す」ものだとしている。
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