デジタルカメラ・カムコーダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 07:12 UTC 版)
「Xacti」の記事における「デジタルカメラ・カムコーダー」の解説
基本コンセプトは「小型軽量コンパクト」「静止画と動画を1台で」「パソコンとの親和性の高い動画」。デジタルスチルカメラとビデオカメラの特徴を併せ持ち、他のデジタルカメラと比べて動画を重視している。形状も「ガングリップタイプ(またはグリップタイプ)」と呼ばれる拳銃のような形をしている製品が多いことが特徴。 2003年に発売されたDMX-C1から、ガングリップタイプを採用。またMotionJPEGに代わりMPEG-4の動画フォーマットを採用したのもこのモデルからである。2007年4月に発売したDMX-CG65以降はフォーマットを"MPEG-4 AVC/H.264"に変更。画質の向上や撮影時間の延長が図られた。 2006年2月、初めてHD撮影に対応した製品DMX-HD1が発売。以後生産終了まで数機種発売された。 全ての製品の記録媒体はSDメモリーカードで、2006年発売の機種からはSDHCメモリーカードに、さらに末期の製品はSDXCメモリーカードにそれぞれ対応している。 三洋はXactiを「デジタルムービーカメラ」と称していた。動画を重視している背景には、かつて手がけていた8ミリビデオで、独自の技術を活かして差別化できず、競争力がなくて撤退したため、培ってきたその技術を応用できないか、という考えから来ている。三洋から移管を受けたパナソニックは、製品名に「Xacti」ではなくこの呼称を使用、防水・防塵性能の高さを前面に打ち出したスポーツ・レジャー向け製品と位置づけている。なお、パナソニックは2014年にデジタルムービーカメラの生産を終了し、これに割り当てられていた品番「HX-」はウェアラブルカメラが引き継いでいる。 連携 周辺機器Xacti-Universe - 2006年から、Xactiを中心とした周辺機器などの製品展開や活動を"Xacti-Universe"(ザクティ・ユニバース)と称して推進していた。具体的な内容は、Xactiで撮影した動画を自社製品のプロジェクタで活用することなどを提案することである。 Xacti library - 撮影データをパソコンを介さず、市販のパソコン用外付けハードディスクに保存することができる機能。DMX-HD1000から採用された。ドッキングステーション(クレードル)のUSB端子から付属のUSB変換ケーブルを使用し、外付けハードディスクに接続。カメラ内のSDカードのデータを転送できる。ちなみに外付けのハードディスクをパソコンにつなぎ替えると通常のストレージの機能を果たし、中のデータを確認できる。 他社サービスXacti 2.0 -2007年3月、三洋は"Xacti-Universe"を更に発展させるプロジェクトとして、他社と共同で"Xacti 2.0(ザクティツーポイントオー)プロジェクト"を発足させた。プロジェクトの内容はDMX-CG65などで採用された MPEG-4 H.264 形式の動画を各社のサービスで使えるようにするほか、宣伝活動や市場動向調査の協力などである。シーボックス、エムログ、シックス・アパート、ボイスバンク、アクシード、フリップ・クリップ、フジテレビラボLLC、アスクドットジェーピー、アッカ・ネットワークスなどが参加していた。
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