デジタルカメラにおけるシェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 19:49 UTC 版)
「SDメモリーカード」の記事における「デジタルカメラにおけるシェア」の解説
SDメモリカードは規格として後発だったため、当初は他のメモリーカード規格に対してシェアや出荷数で大きな差をつけられていた。 2003年(平成15年)には最大のライバルであるメモリースティックとのシェアが逆転する。この年は、小型・薄型のコンパクトデジタルカメラに不向きな大柄のコンパクトフラッシュからの規格変更を最後まで決めかねていた、老舗カメラメーカーのニコンとキヤノンが相次いでSDカードの採用を決定し、コンパクトデジタルカメラ分野での大勢も決した。 デジタル一眼レフカメラでは、コンパクトフラッシュの大きさがそれほど問題にならないことと、主にプロの現場で使われるため容量・転送速度・信頼性の問題から、2013年現在でもコンパクトフラッシュが標準的なメディアである。ただし、デジタル一眼レフにもSDカードを使用する機種があり、ペンタックスでは*ist Dを除く全機種で、ニコンではD40/D40x・D50・D80・D90・D300s(CFとのデュアルスロット)で採用、またキヤノンではMark II以降のEOS-1D及びEOS-1DsでSDカードとコンパクトフラッシュのデュアルスロットを採用している。 2007年(平成19年)春にはこれまでxDピクチャーカード陣営の中心だった富士フイルムがSDカードとxDピクチャーカードのどちらか一方を使えるデュアルスロット搭載という形でSDカードが使えるコンパクトデジタルカメラを発売。2009年(平成21年)にはデュアルスロットを撤廃してSD/SDHCカードのみの対応とした機種も発売された。2007年(平成19年)冬にはxDピクチャーカード陣営のもう一つの中心だったオリンパスも一部機種でアダプタによりmicroSDに対応する機種を発売、2010年(平成22年)1月発売のFE-47・μTOUGH-3000以降の機種でSD/SDHCカード対応になった。またソニーも2010年(平成22年)以降SDカードとメモリースティックのデュアルスロットに対応したデジタルカメラを発売し事実上、主要メーカー全てがSDカードを採用することになった。 コンパクトデジタルカメラでは、microSDをアダプタなしで使用できる機種も近年では存在する。
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