エスディーエッチシー‐メモリーカード【SDHCメモリーカード】
SDHC
読み方:エスディーエイチシー
別名:SDHCカード,SDHCメモリーカード
SDHCとは、SDメモリーカードの上位規格で、数GBから数十GBの大容量データが記録可能なメモリーカードの規格のことである。2006年1月にSDアソシエーション(SDA)によって規格化された。
従来のSDメモリーカードはファイルシステムにFAT16やFAT12を採用しており、記録容量が最大2GBまでという制限を持っていた。SDHCでは、ファイルシステムにFAT32を採用したことによって2GB以上、最大32GBまでの大容量が実現可能である。
また、SDHCではデータの転送速度も高速化されており、2MB/秒、4MB/秒、6MB/秒の性能区分を目安とするSDスピードクラスとして規格化されている。
SDHCのサイズは従来のSDメモリーカードと同じ(32mm×24mm×2.1mm)である。SDメモリーカードに対して上位互換性を保っており、SDHCに対応する機器でSDメモリーカードを使用することができる。逆に、SDメモリーカードにのみ対応した旧来の機器でSDHCを扱うことはできない。
なお、microSDの規格においてSDHCと同様の大容量化を実現した規格として「microSDHC」がある。2009年1月には、最大2TBのデータが記録可能であるという「SDXC」の規格が発表されている。
※画像提供 / 株式会社東芝
参照リンク
SD Association
東芝 Pocket Media
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SDHCメモリーカード
SDHCはSecure Disc High Capacityの略。1999年に誕生し、またたくまに普及した SDメモリーカード だったが、じつはFAT32に未対応で、しかも設計上の容量は2GBどまりであった(4GBの製品も発売されたが)。その後10年を待たずしてデジタルカメラは1,000万画素を超えるほどの高画素化が進み、またムービーなどSDカード応用機器の誕生によって2GBでは物足りない状況となってきた。
そこで2006年、業界団体である「SDアソシエーション」が新しいSDメモリーカードの規格を策定した。FAT32対応と2GB超の大容量の実現である(同時に、転送速度について最低保証転送速度によるクラス分けを新たに設けた)。この新規格Ver.2.00に準拠したSDメモリーカードをSDHCと呼ぶ。サイズはSDメモリーカードと同一で、上位互換性を保持している。なお、SDHCメモリーカードはSDHC用に設計された機器でないと使用できない。デジタルカメラもカードリーダも例外ではない。つまり、従来設計のSD応用機器がSDHCメモリーカードを使用することはできないのだ。
いっぽう最低保証転送速度によるクラス分け(SDスピードクラスと呼ぶ)は従来のSDメモリーカードに対しても順次、適用されていく。ちなみにクラスは3つあって、それぞれ、Class2(2MBps)、Class4(4MBps)、Class6(6MBps)が“最低”保障される。これは動画といった連続的な記録に適した性能をユーザーにわかりやすく伝えるために定められたもので、ディスクにクラス表示がされるので、ユーザーはそれを手がかりに必要なディスクを選択できるというわけだ。上記の数値はあくまで最低保障であり、実際にはさらに高速な転送を活用できる場合もある。
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