テレビにおける改編期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:47 UTC 版)
日本では年度をもとに放送されており、基本的に3月(23日~翌月4日)、その半年後の9月(22日~翌月4日)に入ると、ゴールデンタイムにおいてそれまで放送されていたドラマ・バラエティ番組等が終了し、新しい番組が始まる過渡期に入る。この期間に、次のレギュラー番組が始まるまでの「つなぎ」として放送される、2時間前後の特別番組(特番)を「改編期特番」「期首期末特番」という。 現在はこの「つなぎ」の機能は薄れ、春・秋の改編期に必ず組まれる、いわば「風物詩」のような存在となっている。レギュラー番組の開始・終了がなくとも、改編期特番が組まれるケースが多い。 2000年代以降はテレビ業界の構造変化(不況に伴うスポンサー撤退、ドラマ縮小、プロ野球中継の減少など)もあり、特番が改編期以外に乱発される傾向にある。従来はごくまれにしか放送されなかった2~5時間以上におよぶ長大な特番が、改編期にかかわらず放送されるようになってきている。そのため半年の少ない放送回数では好評、不評の決定を下すには難しくなっており、現在バラエティ番組の秋改編は小規模な物になっている。この期間の特番も、放送業界を襲った未曾有の大不況でドラマの話数縮小、プロ野球の視聴率低下、広告収入の低下、スポンサーの撤退、利益至上主義、視聴率主義に伴い、2~5時間以上、夜のニュースまでの長時間スペシャル、2回特番が組まれる、1~4週間程度だった改編期特番の期間が視聴率の取れない番組は2月、8月に切り上げ特番、特番期間が3月後半から5月上旬、9月後半から11月上旬等約2ヶ月になる。改編期には当たらない期間に通常番組を休み、埋め合わせとして特番が多く組まれることがある。 なお、TBSは改編期特番が固定されており、4月と10月の第1土曜日(または3月と9月の最終土曜日)に「オールスター感謝祭」が生放送されている。また、日本テレビでも改編期特番として、「日テレ系人気番組 春秋のコラボSP!」が4月と10月の第1日曜日されており、フジテレビでも改編期特番として2020年秋から4月と10月の第1週に「FNSドラマ対抗 お宝映像アワード」が放送(または生放送)されている。 ドラマ番組に関しては、日本では1作品あたり1クール(13週、約3ヶ月)の放送であることが多く、4月開始のものは6月、10月開始のものは12月に終了する。これらにあわせて、1月と7月においても、改編期同様にバラエティ番組等が入れ替えられるケースが見られる。 また、月~金曜日に放送されるニュース番組やワイド番組(いわゆる帯番組)は、4・10月1日のある週の月曜日に新番組としてスタートすることが多い(かつては、曜日に限らず、4・10月1日にスタートすることが多かった)。2000年代頃から大規模事件や災害への対応が求められるようになり、ニュース番組やワイド番組の新設・放送時間拡大も多く見られる。 また、NHKは春だけ番組改編を行なっているため秋の番組改編はアナウンサーの異動だけである。
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